婚約破棄を希望します！【赤司征十郎】 (ページ7)

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なんだかんだあって(死亡:青峰大輝)赤司くん宅に入った。

赤｢じゃあ、Aは部屋に戻ってくれるか？｣

玄関でそう呼びかけて帰ろうとする私。

『うん、もちろん。』

青｢いやお前もくれば？誕生日会。｣

黄｢生きてたんスか。｣

『え、いやそれはちょっと...』

黄｢いいッスね、来ない？｣

赤司くんの方をちらっと見ると了承を得たことを感じる。

『ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします。』

ぺこり、とお辞儀をして赤司くんの部屋に入る。
みんながその場所に座った時、隣にいた黒子テツヤさんが話しかけてくる。

黒｢白石さんは何年なんですか？｣

『洛山高校2年です。赤司くんと同級生です。』

黄｢なら、タメでいいのに。｣

黄瀬涼太さんの思わぬ提案に赤司くんの顔色を伺ってしまう。

赤｢そうした方がいいだろう。こいつらには。｣

緑｢桃井のことは知らないんだろう？｣

『はい、存じ上げないで、あ、えっと、知らないよ。』

赤｢まあ、いい経験になるだろう。｣

赤司くんが納得したようなので少し黒子テツヤさんに聞く。

『黒子テツヤさん、実は私昔黒子テツヤって子と仲良かったんだけど。』

黒｢...奇遇ですね、僕もです。｣

少し緊張した空気になりますます緊張してくる。

てことは、もしかして私の記憶通りなら、

『テツヤくん？』

黒｢Aちゃんですか...？｣

少し大人になった声で名前を呼ばれ、胸が弾む。
だけどテツヤくんの顔はあまり嬉しくなさそうで。

『もしかして、花のしおり持ってたりする？』

黒｢...はい。｣

なんだろうなぁ、この幸せなのにテツヤくんの顔が曇ってる感じ。

『嬉しい、テツヤくんっ、』

感極まって泣いてしまう私に対し、隣の赤司くんは見たことの無い冷たい顔をしていた。

赤｢何かあったのか？｣

黒｢あなたには関係ない、手を出さないで下さい。｣

テツヤくんのそんな顔見たことない。怖いし。

黒｢Aちゃん、ちょっと人のいないところで話しませんか？｣

『うん。』

立ち上がる。

さっきからのテツヤくんの顔のことも気になるし。

赤｢ダメだ。許さない。｣

『っ！わか、った。』

それでも私の手を掴み一緒に行こう、と促すテツヤくん。どうしても拒んでしまう。

黒｢あなたの全ては赤司くんなんですか？｣

『え？』

黒｢あなたは赤司くんがいなければ動けないのですかと聞いています。｣