勘違いマネージャーの青春《黒子のバスケ》 (ページ20)

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第20話ページ20

黒子side

黒｢いいですよ、でも黄瀬くんが許さないと思うんですけど。｣

A｢お願い！てかなんで怒るの？｣

黒｢はぁ...いいですよ、付き合ってあげます。｣

なんで僕が黄瀬くんの為の買い物に付き合わなければいけないのでしょうか。
黄瀬くんに勘違いでもされたら厄介です。

ていうか、黄瀬くんの誕生日、まだ1ヶ月以上ありますけど...。

まあできるだけ目立たないよう過ごしましょう。

当日

A｢おはよう！今日はありがとね。｣

少しおめかしをした白樺さんがこちらに走ってくる。

さすが黄瀬くんと今までバスケをしていたと言うべきか、あんなに早く走っていたのに全く息が切れていない。

A｢んんんん、迷う。これとこれ。どう思う？｣

黒｢これ僕付いてくる意味、｣

『ありますー！』

2つのTシャツをさし唸っている白樺さん。

A｢きーくんって何色が似合う？｣

しゃららがむしゃらくんにはしゃららな服を

黒｢しゃらららがむしゃら｣

A｢おっけ｣

伝わってる...？！

白樺さんが持ってきた服はそれはそれはしゃららがむしゃらな服だった。

黒｢ﾌﾟｯ｣

A｢あ、今笑った、笑った笑った酷くね？！｣

黒｢それより、これの方がいいんじゃないんですか？｣

指したのは星のワンポイントがついた黒いシャツ。

A｢それはちょっと、子供っぽくない？｣

黒｢ならこれはどうですか？｣

白っぽいジャージで胸に数字のワンポイント。
これならいいと思うんですが...。

A｢ぉぉおおお！｣

ぎゅっ、と手を握られら目をキラキラ輝かせてこちらを見てくる。

黄瀬くんに内緒で二人で来ている分、何かいけないことをしているような気分になりますね...。

黒｢白樺さん、離してください...。｣

A｢ごめん、嫌だったよね、ごめん。｣

別に嫌ってことはないんですけど、あまり気持ちよくはないんですよね。黄瀬くんに黙ってる分。

黒｢大丈夫ですよ。｣

あまり差のない身長の彼女の頭を撫でる。

黒｢あ、ご、ごめんなさい。｣

パッと手を離すと、上目遣いの彼女の火照った顔が見える。

A｢ちょ、あんま、そーゆーのは、っ、｣

思わずこちらも顔が赤くなる。

流石にショッピングモールで頭を撫でているとカップル以外の何者でもないと思われるらしく、カップル限定スイーツを食べないか、と店員さんに誘われてしまった。