第17話 ページ17
黄瀬side
よくAっちの隣にいる葵？とか言うやつが引きずってくる。見た目のスラッとした感じとは打って変わって馬鹿力で俺を引きずり回す。
さっきの所からそう遠くない場所に連れてこられた。
葵｢あなた、ほんとに、好きな子にあんな悲しい顔させてほんと、最低ね。｣
ベンチに座る。正しくは座らされた。
黄｢俺のそばの方が幸せに出来る。俺のそばの方が。結果的に今、傷つけても、｣
葵｢なんで今のままだと幸せに出来ないのよ。｣
黄｢紫原っちはAっちのこと、食べ物としか見てないじゃないっスか！｣
葵｢紫原くんがまだ気付いてないだけでAのことちゃんと好きよ。｣
黄｢でも...｣
葵｢いい加減にしなさいよ！Aのこと好きになるのは勝手だけど、幸せを無くしてまで隣にするのは違うでしょう！｣
相手が立ち上がる。
黄｢っ...｣
俯いたまま動かない俺。
黄｢じゃあ、俺なりにアピールするッス。傷つけることはしないけど、ちゃんと俺の事見てもらえるように頑張るッスよ。｣
葵｢ちゃんと分かってくれて嬉しいわ。今日黄瀬くんを連れてきたのも間違いだったけど、まあこの先健全なお付き合いしなさいよ。｣
黄｢そう、するッス。ありがとう。｣
ちょっと上から目線過ぎないっスかw
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Aside
昼休みが終わったあと、飛びついてきたのはきーくん。
黄｢お願いがあるんスよ。｣
A｢ん、なに？｣
真剣な表情で汗を滲ませながらこっちを見据える。
黄｢涼太って呼んでくれないっスか！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みづぉ | 作成日時：2021年3月20日 23時
