第15話 ページ15
キセキの絆は、まだ壊れていない。
壊れるまであと＿＿＿
紫｢よく来たね、A。｣
A｢もう、また、するの？｣
座っている敦の膝の上に座り、逆向いて、と促される
仕方なく逆に座るが羞恥心を煽られ、顔が赤くなる。
葵｢そうよ、するのよキッッッッス｣
A｢なんでいるの？！｣
黄｢ああああああああぁぁぁAっちぃいいい！｣
がばっと私を抱きしめるが敦に突き飛ばされる。
黄｢ｸﾞｪｯ｣
葵｢恋愛には障害物が付き物なのよ。紫原くん？｣
紫｢ヒネリつぶすよー？｣
黄｢紫原っち、そういうことだったんスね。｣
冷ややか2人の目と抱きしめる力が強くなっていくことが私の恐怖心を煽る。
紫｢A、｣
A｢なあに？｣
見上げて敦に返事をすると敦の顔が真っ赤になっていく。
紫｢ちょっと、まってね。｣
A｢もしかして照れてる？w｣
紫｢うるさい。｣
A｢敦かわいい〜www｣
黄｢ええ、俺すらまだ下の名前じゃないのにー？！｣
不機嫌になるきーくんを見て思わず声をかける。
A｢いや、あだ名の方が特別感あるし！｣
この発言を撤回したい。
紫｢ふーん、A、こっち向いて。｣
A｢いやこれは、その、｣
紫｢Aはずっとこっち見てればいいの〜！｣
顎を鷲掴みにし、いつもより激しい口付けをされる。
親友(クール美人)と幼なじみ(金髪)に見られながら甘い声を出すのは精神的にもきたので敦の舌を噛む。
紫｢いてーし。そんなに嫌？｣
黄｢ちょっといい加減にするッスよ。おい。｣
｢将来の婿の前でイチャついてんじゃねーよ!｣
紫｢A、どういうこt｣
A｢何を、言ってはるの？｣
何を言ってるんだこいつ。
A｢大人しく聞いてれば、ほんとに有り得ない。｣
自分でも口調が荒ぶるのが分かる。
紫｢A？｣
黄｢でも、本当のこと、ッスよね。｣
A｢あんなのおばあちゃんたちの口約束でしょうが！｣
黄｢A知らないんスか？｣
A｢何が！｣
敦に抱えられながら答える。
黄｢それ、ほんとにすることになりそうなんスよ。｣
モデルらしからぬ欲の詰まったニヤケは止まらない。
紫｢はっ？｣
A｢はっ？！｣
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作者名：みづぉ | 作成日時：2021年3月20日 23時
