８４. 終幕 ページ39
敵の個性は�猝瓦噺充足瓩修里發里澄�
きっと、それに焦凍は気付いたのだろう。万能そうな個性。それでも欠点がある。
夢で起きたことを現実に。
それならば、夢で起きなかったことにすればいいだけの話しだ。
普通は無理だろう。そんなことが分かっていても防げるものではないからだ。
だからこそ、この水の結界を使う。
この水は普通の水ではない。神水と呼ばれる水。この水はそもそも電気を通すことはないし、雷だって防ぐことができる。
それが分かっていれば、夢で起こることなんてあり得ないだろう。
『もう、終わりにしよう』
いつか、母が教えてくれたこの水の結界。
確かに、私の記憶の中で母は生きていたのだ。
そしてこの水の結界は相手と相性がいい。
パチンッと指を鳴らし、結界内の水蒸気の量をさらに増やす。
ふらふらと足元が震え、手を壁に着く。これが、私の限界のようだ。
その場でガクリと膝をついて、小さく笑った。
『後は、お願い…』
きっと、焦凍達がやってくれるはずだから、と。
◆◇
「バカなバカなバカな！！！これは、…この水の結界は伝わっていないはずなのに！！」
人格が壊れたかのように何度も同じ言葉を発した敵は、怪しく目を光らせた。
それは狂気。
冷や汗が流れるのを感じながらも、大丈夫だと落ち着かせる。
この神水は邪なるものを清める性質があるのだ。
「こんなので、勝ったと思うなぁァアアア！！！」
敵は俺に向かって走りだし、そして分身の如く、その身体を二人に分裂させる。
でも、それは一瞬で俺には分身が見えなくなる。敵はそれに気付いていないのか、隠し持っていた武器で単調に斬りかかってくるのを氷を出して受け止めた。
「な、ぜ…？確かに、夢と同調させ……」
「気付いていないのか？」
そう問いかけると、敵は周りを見渡して顔を怖がらせた。
敵を覆うようにして冷やされた水蒸気が漂う。
「お前が俺たちに夢を見させるとき、脳に信号を送る。その信号はなんなのか。お前は、光で信号を送っている。こんな水蒸気の中で光を送れば、光の性質によってその信号は弱くなるか、俺に届かないかのどちらかだ」
「……く、そ、がぁああ！！！」
紳士的な振る舞いはもうすでになく、青筋を立てながらも敵は俺に突っ込んでくる。
しかし。
「焦凍、下がれ」
「うるせぇ、分かってる」
俺とクソ親父との位置が入れ替わり、その瞬間、周りを包み込む光が爆発した。
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
