６０.海 ページ15
広がる青の光景にてりかがやく太陽。
来てしまった……とその光景を呆然とみながらも、「海だー」と叫ぶコウを見た。
時は遡る。
「海、行こう！！」
風が治って数日後、突然家に訪問して来たコウがそう笑って言った。
そして、その後ろには大きい車が止まっている。
コイツ、本気だ。
『急に…海』
「砂浜ダッシュとか、体力アップになるかもよ。それに私の別荘だからゆっくり休める！！」
『砂浜ダッシュかぁ』
「よし、行くね。てことで準備して来てよ！泊まりの準備も」
『は！？ちょ、待って』
グイグイと家の中へと放り込まれて「待ってるからね」なんて言われる。
拒否権なしか。
「あ、焦凍くんもね！！」
だから、拒否権。
一度ため息をついて、自分の部屋へと向かう。
どうせ、コウは聞いてくれないだろうし、体力アップができるのなら行って損ではない。
焦凍は……部屋にいるだろう。
『焦凍、海でお泊り。何も聞かずに準備』
バンッと襖を開けて、そう言い放つ。
ちなみに焦凍にも拒否権なんてものはない。こうなったら、道連れである。
「は？大丈夫か？頭」
『大丈夫。準備、してくれ。もう、海に行く』
「……知らねぇけど、分かった」
早速、準備に取り掛かる焦凍を見て、自分もと準備に取り掛かった。
そして……
「海だー！！」
まさしく、この状況。
車で数時間。
コウの別荘であるコテージと綺麗な砂浜に海。これだけを聞けば、夏を謳歌していると思えるだろう。
「まずは部屋に荷物置きに行こうか。部屋は４部屋あるから好きなところ使ってね」
コウの言葉にそれぞれが荷物を持ってコテージへと入って行く。
結局、私達の後に唐沢くんも迎えに行って四人でのお泊まりだ。
「２人１部屋でもいいんだぞ？」
『私とコウでならいいけど？』
「違……わないです、はい」
『よろしい。じゃあ、１人１部屋でいいよね？』
「うん」
コイツ、何しでかすか分かったもんじゃない。
コウ的には唐沢くんと一緒の部屋が良かったのだろうが、普通に考えてダメだろう。
とりあえず、階段に近い部屋に泊まらせてもらうことにして、ベッドの横に荷物を置いた。
私の隣の部屋に焦凍。
向かい側にコウでその隣が唐沢くん。となったみたいだ。
「じゃあ、さっそく海だね」
『へぇ。行ってらっしゃい』
「Aちゃんもだよ」
いやいやいや。
水着持って来てないし、海には入らねぇですよ？
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
