４６.エンカウント ページ1
結局、父は私を転校させなかった。
それは良いことなのだが。
事件のことが知られていたせいか、可哀想な子扱いをされ私の機嫌は最高に悪い。
そもそも、これを機に近づこうとする奴らが多すぎるのだ。
『本当、嫌だ』
「俺の方が嫌だわ」
『え？』
「こんの、クソ女。爆破させるぞ！」
まぁ、落ち着きなよ。と爆豪を宥めて……そんなことはできるわけがなく、爆豪は今にも私を殺す勢いである。
『いつでも来ていいって言ったの爆豪』
「んなこと言ってねぇよ。死ね」
時は放課後。
爆豪の鍛錬場である広場に足を運んだ私は大きく独り言を言っていたわけだが…それが気に入らなかったらしい爆豪が怒ってきたのだ。
理不尽とはまさにこのこと。
「つか、邪魔なんだよ。文句言うだけなら帰れ」
『嫌だ』
「はぁ？もう、時間もおせぇんだ。帰れ」
『……まだ、八時。それに家には連絡入れてる』
「んだ、それ。誘ってんのか」
『？なんの話？』
「はぁ！？しるか！！つか、マジで帰れよ！！」
急にキレ始めた爆豪。
まぁこれはいつものことだからあまり気にしない。
『爆豪が帰りなよ』
「俺はいんだよ」
いや、暴君か。
そんなツッコミを心の中でする。
まぁ、帰ってもいいのだが、今日は父の仕事仲間が家に来るらしいから帰りたくないのだ。
正直に言ってめんどくさい。
「はぁ……なら、ジュース買ってこい。せめて、役に立ってみせろや」
『それぐらいならいいけど』
「はよ行け」
いちいち腹立つやつだな。
そんなことを思いながらも自動販売機に向かって歩き始める。
広場からさほど遠くないところにある自動販売機はいつも通り、派手な光をつけていた。
『爆豪は…スポーツドリンクでいいはず』
ボタンを押して、商品が出てくるとそれを取るために屈む。
そんな時だった、背後から声がして振り返る。
そこにいたのは三人組の二十代だと思われる男性。彼らは私を見るなりニヤリと笑った。
「ほぅ、これは運が良かった」
「お嬢さん、俺たちと遊ばない？」
『嫌です』
「そんなこと言っても良いのかな？」
「俺の個性は命令。触った相手に命令できる」
『それが？触られなければいいはなしでしょ』
ダメだ。話が通じそうにない。
そう考えて、個性をいつでも発動できるように臨時体制をとるが。
「あぁ、ダメだよ。僕の個性は消去。君はもう無個性と変わらない」
その言葉は私を絶望に追い込んだ。
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
