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47.助け ページ2

ふざけやがって。
そんな言葉が頭の中を支配する。
ヒーローになりたい者として、こんな(ヴィラン)みたいなことをするやつらに負けるわけにはいかない。


『個性が…つかえない?……は、で?』


触られたらいけない。
なら、こっちから触る分には問題ないということ。
それに、個性の消去だって何かしらデメリットがあるはずだ。

でも…もう一人の個性が分からないから迂闊に動けない。


「強気だなぁ。でも、勝てると思わない方がいい。俺たちは三人揃って最強なんだから」


つまり、もう一人の個性は戦闘系だと思った方がいいか。

どこか、異様な空気が漂う中で男達は笑顔のまま。握っていた手は緊張からか汗で濡れていた。


『舐めるなよ』


まず、最初に狙ったのは消去の男。
一瞬で後ろに回り込み足を払う。そして、バランスを崩したところで追い討ちを……


「おいおい、卑怯だな」


『っ、、ぐぁ…』


かけようとしたところで一人の男に腹部を殴られて地面に倒れる。


「痛いな。僕を狙うのは正解だけどさ」


「はは、まぁいいじゃねぇか。お陰で捕らえられた」


男三人は笑うと、私の方に近寄ってきて手を伸ばす。その手を払うほどの力は残ってなくて唇を噛み締めた。

誰か、助けて。
お願いだよ、焦凍–––。


「どうしてやるかなぁ?」


『さわ、るな』


「え、俺の命令は絶対だ。黙れ」


『…!!』


喋れない。

声にならない悲鳴をあげながら、涙が頰を伝った。
こんな奴らに負けるのかとそう思うと悔しくて。
これから自分はどうなるのかと恐怖でいっぱいで。


「俺がやる」


命令の男が私に近づくと舌で頰を撫でた。
身体が嫌だと訴える。
溢れるばかりの涙。

あぁ、こうなるなら早く帰れば良かった。と、後悔して。


「「おい、テメェらその手を退けろ」」


そんな声を聞いた。
その瞬間、冷気が身体を包んで大きな爆発音が耳に響く。
男達の声は聞こえなくなり、身体の支配も戻ってきたようで声が出る。


「大丈夫か!?A!!」


抱きしめられるその暖かさにホッとして助けてくれた二人の顔を見た。


『ありがとう。焦凍、爆豪』


「遅くなって…悪かったな」


初めて聞いた爆豪の謝罪に笑うほど気力はなくて頷くだけ。
もう、二人が来たから大丈夫。そう思うと、だんだん力が抜けていって…。
意識は落ちていった。

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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , 轟焦凍 , ヒロアカ   
作品ジャンル:恋愛
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえるととても嬉しいです!!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おつきみ | 作成日時:2018年3月26日 1時

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