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「………好き、に決まっとるやん」
「ほん、と？」
「おん。え、急にどした？…不安にさせてもうた？？」
慌て始めるゾムくん。
オロオロとしながらも、ゾムくんは思い出したかのように携帯画面を見せてきて。
私を安心させるように小さく微笑む。
「ほら、ロック画面、Aの写真やもん。好きじゃないと出来へんって」
「ん。……でも、それはやめて」
「えー？かわええから嫌」
「……そっか」
ちゃんと好きと言う言葉が返ってきて安心するとともに、まだ信じきれていない私。
本当に嫌なやつだな。なんて思いながらも、ゾムくんの裾を小さく握った。
ゾムくんは、女遊びをしていたから、私みたいな分かりやすい女を騙すなんて簡単かも知れない。となんとも、侮辱する考えが頭をよぎってしまう。
「まだ、なんかあるん？」
「…うん」
「…ええよ、言ってみ」
私の目線に合わせるように、しゃがんだゾムくんが優しく言う。
そんなゾムくんに小さく頷いて、少しだけ震える声で聞く。
「昔の遊び相手って誰…？」
「ん？…あー…一番最初に身体の関係、持った相手」
「………」
「…このことに関しては、本当に頭が上がらんから、軽蔑してくれてもええよ。Aには、正直でおるって決めとるし」
「……なんの、用だったの？」
「前みたいに遊ぼって。でも、断った。もう、女遊びとかする気ないし。俺には、Aがおるし」
ちゃんと、女の人と会ってたことを話すゾムくん。
女遊びの件は今もこれからも触れる気はないが、やはり本人の口から聞くと胸が痛む。
「……本当に、それだけ？」
「…世間話、みたいのもしたけど。…疑っとる？」
「………」
「あー、成る程な。もしかして、見とった？」
「……うん」
小さく頷く。
そして、そのまま顔を下に向けた。
ゾムくんのことを信じられない彼女で本当に申し訳ないと思う。
でも、ゾムくんのことが好きだから、この件に関してはハッキリとさせておきたい。
「どこからどこまで？」
「…あの人と縁を切ったってとこから、どうしようもなく好きのあたりまで」
「うわ、マジか…」
それはどういうマジかなのだろう。
言い逃れができないとか、そういう方なのだろうか。
どちらにせよ、私は逃げないと決めたのだ。
覚悟を決めて、もう一度顔を上げる。
「え？」
「最悪や…」
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月見(プロフ) - ゆうなさん» 感想ありがとうございます！！文才が足りないところも多々ありますが、頑張ります！（笑） (2021年2月22日 20時) (
レス) id: 3ca37bb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 続編…！！！！！はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、ゾムがイケメンだ、イケメンだぁぁぁぁぁっっ！！！そして夢主も可愛いっっっ！！ぁぁぁぁぁぁあぁあ、話が面白すぎる！そしてめっちゃ癒されます…てかもうにやけ顔が収まらんww これからも頑張ってください！！！ (2021年2月18日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - RURUさん» 続編の方にも、感想ありがとうございます！続編も頑張りますね！ (2021年1月23日 16時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - すき焼き…(訳:続編も最高です) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年1月13日 23時
