生得領域 ページ3
ん…
明、るい、？
目は閉じているものの、差し込んでくる光に目を開ける。
「ッ、はっ、はっ、はっ、」
「よォ、目が覚めたかよ」
「グリムジョー…」
呼吸ができておらず、目を開けた時に浅い呼吸に胸を上下させた。
ここは、グリムジョーの生得領域…
声をかけられ後ろを向くと、グリムジョーの姿。
その顔には苛つきを見せる。
まずい。
怒っている。
「情けねぇなァ？あの程度呪霊にやられるなんてよ。特級、になり得たかもしれなかったが、所詮あの程度。
俺と全てを共有しておきながらあのザマだ」
「…悪い」
「
やばい、やばいやばいやばいやばい！！！
これを取られた今、俺に明日は無い。
「俺の力を使いこなせちゃいねェ。今回も俺が出るっつったのに押さえつけやがって。
…だからそんなに弱ェんだよ！！」
「ガッ、か、は、」
首を掴まれ、そのまま上に持ち上げられる。
体格差的に浮くのは俺の体。力も、全て、何もかも、グリムジョーに勝てるところはない。
ギリギリと少しずつ苦しむように気道を潰していくグリムジョーの手。
俺から出るのは掠れた喘ぎのみ。
「テメェ、その体そんなにいらねぇなら、
_____俺に寄越せ」
そんなこと、させるわけないだろ、
お前に渡したら、大虐殺が起きて終わりだ…！
俺は反抗の意を込めて力を振り絞りジタバタ暴れる。
暴れるたびに首が絞まり、さらに苦しくなる、
「弱ェくせにふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ！！」
「っが、…っごほッ、ゴホッゴホッ」
目の前の巨大な呪力にあてられて意識が飛びそうになるのを懸命に堪えるも、地面に叩きつけられた衝撃で頭からは血が流れる。
っ、クラクラする…
戦闘なんてグリムジョーありきだから俺には術式なんてない。
運動神経が人よりちょっといいからって、コイツの前ではゴミに等しい。
大人しく負けを認めるか…？
いや、そんなことはできない！！
戦いに狂って死ぬなんてごめんだ！
「ごほっ、っは、は、グリムジョー…」
「あ"ぁ？」
「取引を、しないか…」
俺は、イチかバチかの賭けに出た。
頼む…！
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夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (
レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！凄くいい展開で楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2021年1月15日 16時
