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脅威 ページ22

五条side



僕から離れないでね、と注意をし、3人とともに中に入る。


外から見た感じ、1番端の部屋から呪力が放出されていた。階段を登った奥の部屋だろう。



急いで向かうと、殆どの壁や床にヒビが入っており、少しでも圧力がかかれば崩れてしまいそうだ。

壁が抜けているところもあり、思ったよりもかなり早く辿り着いた。


その部屋の扉は、ご丁寧に閉じられていたため、走ってきた勢いのまま蹴破る。




そこにあったのは砂埃1つついていないAと、開けた景色。


まさか、これをやったのはA…?



まずい。

もう上に報告はいってしまっただろうか…


窓による報告で学長にはいっているだろう。

まだ待ってて…!






「A」






蒼い空を背景に佇むAの名を呼ぶ。振り返った彼の顔には頬に切り傷があった。

3人の表情は固い。


この事実に頭が働かないのだろう。




Aの顔に表情はなく、柄にもなく恐ろしいと思った。


僕たちに気づくと、先ほどまでとは打って変わりにこ、と微笑んだ。



その笑顔に安心したのか3人はAに駆け寄っていく。




兎にも角にもどう言い訳をしようか…

幸い急いで降ろした帳が役に立ち、大きな騒ぎにはならないはずだが、それは一般人の中での話。


呪術関係者からは間違いなく、何かあるだろう。






「…A、これはちょっとまずいよ」



「…」



「ねぇ」



「…」



「噛み砕いてこの状況を説明してもらってもいいかい?」






3人に押しつぶされているAを呼び、説明を求める。


彼らも気になっていたのか、スッと離れ、Aを見つめ、黙る。






「私の術式です」






こいつ…!

意図的に術式を放出し、ビルのおよそ半分が消滅… 誤魔化し切れない…!!


頬が呪霊の攻撃で切れたのは本当だろうが、このビルにいる程度の呪霊にここまで高威力の術式を使う必要はない。



なんらかの要因により制御が効かなくなり、そのまま感情任せに放った…って考えるのが妥当かな。




ただ術式使っただけで普通はこんなならないんだよ。3人も驚き半分恐怖半分、てとこかな。


彼らの中心にいるAに目を向ける。






「今回の件は、少し覚悟しといたほうがいいかも」



「……えぇ」

特級呪術師→←ヤバそうだ



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蓮夜 - BLEACHですか!?かっこいい!!!めっちゃ面白いです。応援してます!!! (5月20日 14時) (レス) @page3 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 続編ぜひ、読みたいです!読んでる側からしたら、いい所で区切られたからこそ気になっちゃいます笑 (2021年1月13日 22時) (レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱希 - 凄い面白い更新頑張ってください (2021年1月13日 12時) (レス) id: f434abfcd6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めちゃくちゃ面白い…神作品!!めっちゃやばい!(語彙力) (2021年1月6日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
2代目(プロフ) - 第6十刃!!!神ですか!?神!?更新頑張って下さい! (2021年1月4日 22時) (レス) id: 7fe9481e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月31日 21時

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