彼ら ページ19
伏黒side
「やっぱ俺も行きますよ」
「無理しないの。病み上がりなんだから」
「でも虎杖と一色は要監視でしょ？」
「まぁね。でも今回試されてるのは野薔薇の方だよ」
釘崎？
特級呪霊を抱える虎杖や得体の知れない一色ではなくて？
毎度のことながら五条先生の考えていることはわからない。
「悠仁はさ、イカれてんだよね。
異形とはいえ生き物の形をしたものを、自分を殺そうとしてくるものを一切の躊躇なく
君みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送っていた男の子がだ」
言われてみればそうだ。
あいつはあの日の夜、初めて見たであろう呪霊に立ち向かい、さらには取り込み、制御している。
そして、既にこの環境に順応している。
確かに異常だ。
「Aもそう。
いくら幼い頃から体に住まわせているとはいえ、いつ乗っ取られるか分からない。
が、しかし、それを軽々と抑え込んでみせる。特級に相当する呪いをだ。相当な精神力を要してるだろう」
やはり一色の中にいるのは特級…
詳細は先生しか知らないが、俺はあの夜、確かに恐怖を覚えた。
凛とした見た目や性格と反して恐ろしい。
「そして、感情の著しい欠如。
あの子には才能、呪力、アビリティ、ほとんどのものが備わってる。でも…
あー…多少、中にあるものに引っ張られてるかとも思うけど、Aには少し暴力性が目立つね」
あいつはきっと温厚なやつなんだろうな。
それが
が、会話にも滲み出るほどに、時々アイツからは暴力性が垣間見える。
それを隠し通すほどのポーカーフェイスも持ち合わせているが。
「まぁ、その辺は高専で一緒に学んでいくからいいよ。
で、話戻すけど、才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず、志半ばで挫折した呪術師を恵も見たことあるでしょ？
今日は彼女のイカれっぷりを確かめたいのさ」
「でも釘崎は経験者ですよね？今更なんじゃないですか？」
「呪いは人の心から生まれる。人口に比例して呪いも多く強くなるでしょ？
野薔薇に分かるかな？地方と東京じゃ呪いのレベルが違う」
人の思いは人の数だけ膨らむ。
弱くも強くも関係なしに、増えて、増えて、そして呪霊が生まれる。
生半可な覚悟や志ではやっていけない。
「レベルといっても単純な呪力の総量の話だけじゃない。
��狡猾さ��
知恵を付けた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる。命の重さをかけた天秤をね」
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蓮夜 - BLEACHですか！？かっこいい！！！めっちゃ面白いです。応援してます!!! (5月20日 14時) (
レス) @page3 id: 574d664119 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 続編ぜひ、読みたいです！読んでる側からしたら、いい所で区切られたからこそ気になっちゃいます笑 (2021年1月13日 22時) (レス) id: a30ea6f0a7 (このIDを非表示/違反報告)
朱希 - 凄い面白い更新頑張ってください (2021年1月13日 12時) (レス) id: f434abfcd6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - めちゃくちゃ面白い…神作品！！めっちゃやばい！(語彙力) (2021年1月6日 10時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
2代目(プロフ) - 第6十刃！！！神ですか！？神！？更新頑張って下さい！ (2021年1月4日 22時) (レス) id: 7fe9481e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2020年12月31日 21時
