俺らの邪魔すんな【呪術廻戦】

俺の番 ページ10

五条side



「お待たせ〜！さ、どうぞA」






うわ、すっごい嫌そうな顔。



…さて、悠仁は合格だったけどこの子はどうかな？






学長の正面にたち、お辞儀をし、「失礼します」と言って正座をする。

そして再び手を床につけ、頭を下げる。


う〜ん、流れるような所作…

流石一色の生まれだ。



つーかコイツ、くっそ猫かぶってる！！！






「何しに来た？」



「面談、でございます」



「呪術高専にだ」






ここまでは悠仁と同じ。

猫被ってると学長は多分納得しないぞ？


ここからどうする…？






「強くなるためです」



「強く、だと？」



「先程の虎杖悠仁と同じく、私の中には呪いが存在しております。その呪いとともに、自らの限界を引き上げ、微力ながら」



「違うな」






お、学長は気づいたか…？

今のでAの眉が少し動いた。


ほんっと、よく回る口だよ。そんなこと毛ほども思っちゃいないってのにさ。



学長は悠仁の時と同じように呪骸を動かす。

しかしAは当然のように避け、その中で会話が続けられる。






「違う、とは」



「そのままの意味だが？ お前、そんなこと思ってないだろう。強くなるため？ふざけたことを言うな。

お前のような者がここでやっていけると本気で思っているのか。強くなってその後は。その先は。

お前にできることは何もない。不合格だ」






学長も厳しいこと言うなぁ…

まぁでも、ごもっともな意見。ただ強くなるためだけにここに入るならお門違い、どっかの訓練場にでも行ったほうがいいだろう。


強くなったその後、自分がどうするのか、強くなるために今自分がするべきなのはなんなのか、それが出てこないなら間違いなく金輪際呪術に関わる全てに触れることは禁じられる。


彼も呪われている者として、ね。




でも今は猫被ってるとはいえ、呪骸が飛んでくるこの状況に苛立ちを覚えているのは間違いない。






「黙って聞いてりゃ、腹立つなお前」






ほら、本性出た

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