反社のお呪い【呪術廻戦】【東京リベンジャーズ】 (ページ16)

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知られざるモノページ16

五条side

「蘭さんと竜胆さんはどうして呪術師に？」

「お？伏黒、気になる？」

「はい」

あの後談話室に戻ってきてそのまま話す流れに。ふと、恵が蘭先輩に尋ねるとどうやら答えてくれそうな雰囲気。

確かに、なんでなったんだろう。僕たちが1年生のときに一緒に実習とかした記憶はあるけど、それもよくわかんないまま勝手に強くなって勝手にこっちに関わってきた感じだし。

僕もその話興味ある。もちろん悠仁も野薔薇も蘭先輩が紡ぐ次の言葉を今か今かと待っている。

「どっから話せばいいんだ？」

「んー、＂関東事変＂後からとかでいいんじゃね？」

僕と恵の眉が少し動く。

＂関東事変＂……？

なんだったか……… そうだ、そういえば大々的にニュースになってたヤツだ。未だ寒い、雪の降る季節。

神奈川最大の不良集団と東京最大の暴走族による抗争。およそガキのケンカとは思えない、逮捕者・死者を出す結果で幕を閉じた大きな抗争。

それが、なにか関係が…？

「俺らさ、ネンショーに2回入ってんのね」

「「え"ｯ、」」

「ネンショー？」

「少年院」

「え"ｯｯｯ」

蘭先輩の口から出た＂ネンショー＂という単語にピシッ、と固まる恵と野薔薇。悠仁は理解できてなくて首を傾げてたけど、竜胆先輩の補足によりやはり固まる。

いやまぁ、自分の先輩少年院入ってたなんて普通思わないよね…… しかも、2回。

「あはは。んで、俺ら所謂＂不良＂ってやつだったし、暴走族(チーム)にも入ったり抜けたりしてた」

「が、ガチのやつじゃないの！」

「まぁな。しかも親と仲悪いときた。当然俺らは2人で生きてきたわけだけど、どういうわけか2度目の少年院から出所後、突然夜蛾が俺たちの前に現れて＂高専に来い＂って言ったんだ。

大将はいなくなっちまった、ケンカにも負けちまった、当時することもなかった俺らはおもしろそーだから着いてきたけど、こんなブラックとはねー」

「別に行動制限されるとかはなかったけどな。流石にチームは抜けろって言われたけど、大人しく言うこと聞く俺らじゃねぇし」

出会いこそ衝撃的なれど、スカウトの理由には十分すぎるもの。

蘭先輩は学生の頃から腕っ節が強くて、なんなら負け無しくらいだったけど、後から判明した天与呪縛だったって事実にもちろん納得した。

ちょっと待てよ、今まで天与呪縛に気付かずに一般人と殴り合ってたってこと……？

………そりゃ負け無しだわ………………