このピュア〔？〕あなたに届けたいっ！【呪術廻戦】

ピュア １７ ページ21

「どうしたの？声が小さくてわかんないわ。はっきり聞こえるように言って」



「わ、わた、し、は、その、連休に入って、３日も経つと言うのに…

未だに"建人くんを遊びに誘うことができてお"り"ません…！！！」



「ふん、泣いて済むなら世話ないわよね」



「けっ、決してそんなつもりでは…！！お許しください野薔薇様！」



「お黙り！誰が頭を上げていいと言ったの！」



「ひぃっ、すみません！」






なぜ、私が野薔薇ちゃんに怒られているのか


冒頭でも言った通り、私は建人くんと同じタイミングで休暇が入ったにも関わらず、



デートに誘えていませんんん！！！！！






「電話しなさいよ」



「えっ、え、！？親御さんが出たらどうするの！」



「出るわけないでしょ２７歳のスマホに親が！！

そもそも七海さんじゃない人が出ても友達としか思われないわよ」







そ、そうかな…？


ほんとにそうかな…！！？






「『こいつ下心あるな』ってバレちゃいそうじゃない？音圧とかで」



「お、音圧…？

そんな能力持ってる人間いないわよ……」



「そっか… でも問題はそれだけじゃなくてね、前に私のこと『可愛い』って言ってくれたの。(ピュア３参照)

その時ね、私の『顔』が可愛いって言ってて」



「確かに、黙ってれば可愛いのに」



「でしょ？ …でも電話では私の可愛い顔が見えないでしょ？もし建人くんがそれに気づいて、私の、声だけと対面した時、

『顔の可愛さ無いとこいつ無理だわ…』なんて思われたりしたら…」



「ポジティブなのかネガティブなのか、どっちなのよ」






うーん、うーん………



そんなこと言われても、私建人くんに無理とか言われたら死ぬ。

死ぬしかない。






「理由はそれだけ？」



「それだけって！私にとっては重要なのに！」



「じゃあ、電話しましょ！」



「……へ？

え！？今！？野薔薇ちゃん私の話聞いてた！？」



「聞いてたっての！聞いた上で大したことなかったから電話しろって言ってんの！！

ほら早く！番号登録してるでしょ！？」



「もっ、もちろん！なんなら暗記もしてる！」



「その報告はいらない」






ウッッ

緊張する…



コール音が聞こえてきて、少しすると「はい」と声がする



あああああああああ！！！！！






「け、建人くん… わ、たし、やっぱり、建人くんが好き！」



「ごめんなさい、何の話ですか？」



「間違えた！遊びいこ！デート！ボーイミーツガール！」



「いいですけど」



「あー、やっぱダ、メ… え？？

え！？いいの！！？」




　

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