このピュア〔？〕あなたに届けたいっ！【呪術廻戦】

ピュア １３ ページ17

「ハイA、ここ解いて」






建人くんが一筋縄ではいかないなんて分かりきってた

そうだよ、分かってたことじゃん






「Aー？」






私は彼の心を動かすためなら手を抜いたりしない






「おーい」






待ってて建人くん


私は






「聞いてないね」




「あなたのハートを掴んでみせる！！！」



「掴むついでに廊下立ってなさいね。そもそもお前なんで１年の教室に居んの」









　









　









「本当は、したくなかったんだけど」



「じゃあしなくていいんじゃない」






バッサリと切り捨てた硝子ちゃんを見つめる


それはそれはもう穴が開くほど。じっと。



すると私の熱い視線に耐えられなくなったのか渋々折れる硝子ちゃん。好き。






「はいはいわかった、何すんの？」



「ふふふ… 有名どころだけどね、『押してダメなら引いてみろ』ってやつ」



「？」



「いや絶対聞こえてたでしょ！」



「だって無理に決まってるし… 『引く』の意味知ってる？」



「知ってる！冷たくすればいいんでしょ！？できるし！！」



「無理だね」






できるもん！


私だって、駆け引きの１つや２つできるもん！！






「お、有馬。ちょうどよかった、探してたんですよ」






硝子ちゃんが「お前できんの？」って目で見てくる



冷たくくらいできるもん


２人の愛のためなら！！！



ぎゅ、と目をつぶって建人くんの横を通り過ぎる






「………待ってください」



「(……お？)」






さ、早速…！


硝子ちゃんも「お？」って顔してる気がする！






「私はお前のことずっと馬鹿だとは思っていましたが、分別のつく馬鹿だと思っていました。

やって良いことと悪いこともわからない馬鹿でしたか？」






け、建人くん…？






「有馬、お前は人が話しかけているのに無視をするような馬鹿だったんですか？」



「ごっ、ごめんなひゃいい！！！

でも違くて！！これは押してダメなら引いてみろ作戦の…」



「言い訳とは良い度胸ですね…？」



「滅相もない！！

怒らせるつもりはなくて！そこには愛しかなくて！」



「ほぅ？」



「でもっ、こういう筋の通らないことを許さない一面が見れてすごく嬉しい！最高！

もう超大好き惚れ直しちゃ」



「有馬」



「ひゃい！！」



「見苦しい」



「しょんなああ！！！」



「それから、あなたを探してたのは伝言です。『ハートは掴めた？学長から特別プレゼントがあるよ♡』五条悟より」



「うわああああん！むしろわし掴みにされましたあああ！！！」




　

ピュア １４→←ピュア １２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す