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好物 ページ24

***



翌朝、襖の隙間から差し込む光で目覚めた不死川は



身体を少しだけ起こし、頬杖をつきながら



自身の腕の中で眠る、星宮の寝顔を眺めていると



「………、…」



星宮がゆっくりと瞼を開け、自身の顔を覗き込む不死川へと目を向ける。



「…目ェ覚めたかァ。」



不死川がそう尋ねると、星宮は「…ん、」と軽く返事をしながらも、まだぼんやりとした様子で



「(…可愛いなァ、)」



不死川はそんな星宮の姿にでさえ、愛おしさを覚え



星宮の頬を指先で軽く撫でながら、



「身体…大丈夫かァ、痛くねェかァ」



「(…身体……?)」



不死川がそう尋ねると、星宮はぼんやりとした頭で少し考えた後



昨夜の事を思い出し、ようやく目が覚めたのか



「……大、丈夫…。」



少し気恥ずかしそうな様子で、不死川から視線を外してそう呟く。



不死川は星宮の言葉を聞き、安堵の笑みを浮かべながら「そうかァ」と返答した後



ふたたび星宮の顔を覗き込みながら、



「腹減ってねェかァ…もし減ってンなら、お前の好きなだし巻きでも作___」



「本当か…?」



不死川が言い終わる前に、星宮は嬉しそうに目を輝かせ



不死川はそんな星宮を目にし、思わずふっと笑みをこぼした後



「あァ、今作ってくるからよォ…少し待ってろォ、___」



そう言って、不死川が立ち上がろうとした時だった。



星宮がそんな不死川の腕を軽く引き、



「だし巻き…食べたいけど…、もう少し…実弥と…こう、して…たい……。」



後半になるにつれ、辿々しい口調になりながらもそう告げる星宮に対し



不死川は目を丸くしたかと思えば、すぐさま星宮のもとへ戻り



押し倒すようなかたちで星宮の上に覆い被さり、口付けを落とそうとする。



すると、星宮は咄嗟に不死川の口元を手で塞ぎ



「お前…何してる…誰も寄れとは言ってない…、」



不死川はそんな星宮の抵抗をもろともせず、手首を掴み、手のひらに軽く口付けを落とした後



「お前…さっき、身体大丈夫って言ってたよなァ…」



「おい、待て…一旦離れろ、落ち着___」



星宮の言葉に被せるようにして、不死川は「待てねェ」と告げた後



星宮と口付けを交わし、布団の上へと倒れ込んだ。

















事が済むと、不死川は満足そうな表情を浮かべる一方で



星宮は不満げな表情を浮かべながら、身体中につけられた赤い痕を睨むようにして眺めていた。

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よっしー(プロフ) - はじめまして!実弥が好きでこの小説に出会い、春雷と星屑を一気読みしちゃいました!面白かったです!どちらの作品もすごく良かったので、また他の作品も楽しみに読ませていただきます!久々にキュンキュンしましたー✨ (9月29日 6時) (レス) @page50 id: 9a6c96b2f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kk - この小説すべて読みました。とてもおもしろいです。よければ現代のほうも書いてください。まだまだ暑い日が続いてるので体調に気をつけて元気に過ごしてください (9月11日 15時) (レス) @page50 id: 51f0cf609d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 0時

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