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その後、星宮は風呂へと直行し、不快感と共に髪を洗い流すが



「(___…気分悪い…、アイツ…いつか絶対殺す……)」



拭いきれない不快感を引きずりながら、風呂上がりに縁側で涼んでいると、



「風呂入って少しは落ち着いたかァ、」



背後にはいつの間にか不死川が立っており、声をかけながら星宮の隣へと腰を下ろす。



星宮は不機嫌そうな顔を、不死川に向けて



「…これが落ち着いてるように見えるのか、お前。」



「見えねェ…けどよォ…、…いい加減、機嫌直せェ。」



不死川はそう言った後、星宮に対して



「俺ァ男だから、よく分からねェけど…普通、ああいう事されたら、女は嬉しいモンなんじゃねェのかァ、?…」



星宮はそう問いかける不死川に、冷ややかな目を向けながら



「……じゃあ仮に…、お前が女だったとして、アイツからあんな事されて嬉しいか?想像してみろ。…殺意芽生えるの一択だろ。」



「………………確かに…そうだなァ、…悪ィ。」



不死川は少しの沈黙を置いた後で、苦々しい表情を浮かべて、そう呟く。



星宮は不死川に対して「…だろ、」と一言返答し、相変わらず機嫌は直りそうにもない。



不快感から苛立ちを募らせる星宮は、続けて



「あと…、アイツに説教もされた…。仲間大事にしろ、みたいな…。…正直、他の奴なんかいなくても…一人で戦えるし、…弱い奴助けたって…意味ない、…時間の無駄。」



不死川はそんな星宮の言葉を聞いて、少し間を置いた後で、口を開き



「まァ…お前の言ってる事は分からない訳じゃねェし…むしろ俺も…入隊当初はそう思ってたなァ…。…けどよォ、」



「…俺ァ気づけば、いつも誰かに助けられて…支えられてきた。…ソイツらが俺を大事にしてくれた分…、弱い強い関係なく、目の前に救える命があれば救ってやりてェ…って今は思う、…」



「………、……_____」



星宮は不死川の話を黙って聞いた後、何か考え込む様子を見せたかと思えば



くしゅん、と小さなくしゃみをしたかと思うと、みるみるうちに顔が青ざめていく。



不死川はそんな星宮に目を向けて、



「湯冷めでもしたかァ、…?顔色悪ィなァ…。…これ羽織っとけ、」



そう言って自身の羽織を星宮の肩へと掛けた後、立ち上がって



「早く部屋戻るぞォ、___」



星宮は不死川の言葉に軽く頷いて立ち上がり、



不死川に付き添われながら、自室へと戻っていた。

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作者名: | 作成日時:2023年6月12日 2時

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