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ここは男女の欲と愛憎が渦巻く遊郭。



「なぁ、見ろよあの花魁…美しいな。」



そんな闇夜に包まれた中で、すれ違えば誰もが振り返る一際目立つ花魁がいた。



そしてその花魁の視線の先には、何やら道端で揉めている遊女と客の男。



「ちょっと…!乱暴は、やめて下さい…!」



「あ?こっちは客だぞ、お前みたいなのを買ってやると言ってるんだから少しは感謝___」



「…お客さん。その子の手、離しておくれ。」



男は振り返り、声を掛けてきた花魁の姿をまじまじと見ながら



「いいぜ、その代わり…アンタが相手してくれよ。アンタ一体どこの店の___」



そう言って男が花魁に触れようとした時だった。



「…っ…、…!?」



男は投げられた拍子に地面に叩きつけられ、数秒の出来事で何が起こったか分からず目をぱちくりとさせる。



花魁は懐から煙管を取り出し、吸った後煙を吐き捨てながら



「…私に触れようだなんて、百年早いよ。また同じ目にあいたくなかったら早くここから失せな。」



その花魁は気高さと美しさ…そして強さを兼ね備えた唯一無二の存在。



その名を『月影花魁』と言ったそうだ_____執筆状態:完結




















































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作者名: | 作成日時:2023年4月4日 13時

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