【黒バス】夏のはじまり、恋のはじまり【黄瀬涼太】

青髪との出会い ページ10

青髪の人とは、屋上で出会った


1年の終わり、２年になる少し前


何事も手につかない、大好きな絵を描く事だってしたくない


食欲がなく、集中力もない


いわゆる病み期というやつか



そんな私は屋上でサボっていた


季節は冬で、上着がないと肌寒い


こんな寒い中屋上にいるのは自分1人


他に誰もいない


そう思っていたから弱音を吐き続けていた


『寒いしだるい…』


死んだ魚の目のような顔をして彼女は呟いた


『もうやだな…』


『はぁ…もう死にた ｢おい｣ ッ！！』



1人じゃなかった…？



声の主の姿は見つからない


ここには私1人しかいないはず


空耳？



？｢…おい｣



『え…？』


声はするが姿は見えない


ついに頭がおかしくなったか…


そう思いながら辺りを見回していると


屋上のドアの横にハシゴがついていた



もしかして…


今までの独り言全部聞かれていたのかな…


だとしたら恥ずかしい


勇気をだしてハシゴを掴む


登りだそうとした途端上から足が降ってきた



『っうわ！！』



？｢あぁ？危ねぇな｣



危ないのはそっちでしょ…


？｢いいか、俺が降りるからお前はそこにいろ｣


ドスの効いた声が響く


私は大人しく待っていることにした

冬空の中→←怒っているわけではない

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