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力になりたい ページ37

涼太くんと応援席に向かっていると、2人が走ってきた



由美「A、怪我したんだって?大丈夫なのー!?」



彩香「ごめん!私の代わりに出たからだよね。」



ごめん、ごめんね。何度も彩香に謝られる



『そんなに酷くないから大丈夫。それに彩香のせいじゃないし』



足首に貼られた湿布を見て心配そうに顔を覗き込まれる



由美「やだ、捻挫?痛い?」



彩香「歩いて大丈夫なの?」



『そんなに心配しなくて大丈夫だって。すぐ治るよ』



彩香「ならいいけど…このあとは応援席で安静にしてるんだよ?」



『いっぱい応援する』



黄「…じゃあ、俺はこのあと係があるから行くっスね」



そう言うと黄瀬は走り出した



あっという間に声が届かなくなりそうで、Aは慌ててその背中に呼びかける



『涼太くん!ありがとう』



Aの声が届いたらしく、足を止めこちらを振り返る



黄「こちらこそ!」



『え?』



黄「Aっちと一緒に走れて楽しかったっス。今度はバスケでもしよう?あ、それとも一緒に絵描く?」



にひひ、と楽しげに笑うと今度こそ黄瀬は走って行ってしまった




由「なぁに、いい感じじゃない?」



彩「私も思った。いい感じよねー」



2人に茶化される



『そ、そんな事ないって』



そう言いながらも内心、なんだか嬉しかった





応援席へ向かいながら、もう見えなくなってしまった黄瀬の背中を探してしまう



今度、ちゃんと涼太くんにお礼しなきゃ



なんでもこなせる黄瀬のことだ。



不器用なAが力になれることは、それこそ忘れ物を貸すことくらいか、ノートを見せることくらいかもしれない



なにか、少しでもいいから涼太くんの力になれたらいいな






手を繋いでからずっと、ざわつく心に気付かないふりをしたまま。

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設定タグ:黒バス , 黄瀬涼太 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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のばな - 主人公兄いるのに、青峰に対して(お兄ちゃんがいたら)ってところ、おかしいですよ。 (2019年1月18日 2時) (レス) id: 15d6d61a9f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 泡雪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(*´∇`*)これからもよろしくお願いします!! (2018年1月2日 16時) (レス) id: 86557fdfe9 (このIDを非表示/違反報告)
泡雪(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読んでます!!頑張って下さい!!! (2017年12月31日 22時) (レス) id: ee11e1b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たまごさん» ありがとうございます!!頑張りますね! (2017年11月19日 14時) (レス) id: 86557fdfe9 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - ピュアな黄瀬くんかわいい!更新頑張ってください! (2017年11月19日 2時) (レス) id: fe22327841 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月22日 1時

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