【黒バス】夏のはじまり、恋のはじまり【黄瀬涼太】

優しさ ページ36

左足の怪我は酷くはなかった



先生曰く、軽くひねっただけだから数日で治るとのこと



黄瀬はAの治療が終わるまで一緒に待っていてくれた



保健室からの帰り道、ゆっくりと黄瀬が口を開いた



黄｢今回は軽くで済んだけど、あんまり怪我を甘く見ちゃだめっスよ｣



涼太くんが心配してくれているというのに悪い癖で、ついキツい口調になってしまう



『別に、みてない』



黄｢…骨折してたらどうするんスか｣



『折れたらさすがにわかるもん』



黄｢走ってる時は興奮状態だから痛み感じにくいんスよ｣



涼太くんはバスケ部で色々経験してるから怪我について詳しいんだ



『…でも、』



それに、ヒビが入っていても歩ける人がいるって聞くっス。とも付け加えられた



『……』



何も言い返せなかった



思っていた以上に涼太くんに心配させちゃったらしい



黄｢…ごめん｣



なんで涼太くんが謝るんだろう



予想もしない言葉に目を丸くした



涼太くんは困ったように頭の後ろを掻き、深く息を吐いた



黄｢怒ってるわけじゃないんスよ。骨折とか、ひどい怪我だったらAっち困るから…｣



どうしてこんなにも優しいんだろう



『…うん、ごめん。ありがとう』



顔を上げると、いつもの笑顔の彼がいた

力になりたい→←繋いだ手

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す