ずっと2人で。[鬼滅の刃][不死川実弥]

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[A]




夜。




厨房会議も終わり、
しのぶちゃんと帰っていると





「キャァァァァァ！！誰か！助けてー！」





A「今のは!?」






遠くの方から女性の悲鳴が聞こえてきた。



悲鳴が聞こえてから
しのぶちゃんは目付きが変わり、






胡蝶「A、ここで待っててください！
すぐに戻ってきますので。
絶対にここから動いてはダメですよ！」





A「うん！分かった！」






そう言ってしのぶちゃんは
軽やかに走って悲鳴が聞こえた方向へ向かった。






しのぶちゃんもいなくなり、
1人暗い道端に立っていると…






鬼「おぉ？これは随分と美しそうな女がいるなぁ。
19ってところか。まだまだ若くて美味そうじゃないか。」





A「………！？」






突然前から鬼が現れた。





A「おおお、鬼!?」





まさかしのぶちゃんが昼言っていた鬼が
こんなにデカくて恐ろしいなんて……






まさかさっきの悲鳴も、鬼に襲われて!?
そしたら一体だけじゃなかったんだ！






鬼が徐々に私に向かって歩いてくるので、
後ろに少しずつ後ずさるが、恐怖で力が抜けて足が動かない…






トンッ






気がついたら
後ろの壁に背中があたってしまった。





やばい、行き止まりだ！






鬼「ふふっでは美味しく喰わせて貰うぞ。」






そう言って
私に手を伸ばしてきた瞬間






不死川「風の呼吸 壱の型 塵旋風！」






A「！？」






突然私の目の前に
銀色の髪をした鬼殺隊の服を着ている男の人が来た。





鬼「ぐわぁぁっ！そんな…馬鹿なぁ！」






A「ひっ！」





鬼の体と首が離れて、
塵になって消えた。





初めて見る斬新な光景に
思わず手で口を塞いでしまった。






不死川「お前、怪我はないかァ？」





顔が傷だらけの男の人が
私の前に来た。






A「あ、はい！大丈夫です！
そ、その助けてくれてありがとうございます。」





ペコッと少し震えながら
お辞儀をすると、






不死川「礼なんていらねェ。
ところでお前は1人で歩いてたのか？」






A「いえ、しのぶちゃんと歩いていて、
途中でしのぶちゃんが悲鳴が聞こえた方へ向かって帰りを待っていたところです。」






そう言うと男の人は
髪の毛をかきだし、





不死川「胡蝶かァ。
ったく、こんな所に1人にするなっての。」






あれ、もしかして知り合いなのかな？

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