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[不死川]
北北東へ着くと、そこには隊士達の死体が山ほど転がっていた。
鴉は下弦の弍と言っていたが、
こんなにも隊士を殺るとは中々な大物。
Aは無事なのか!?
早く助けに行くため俺は山の中を走り出した。
しばらく走ると血の匂いが強まった。
ここら辺だなァ…。
警戒心を持ちながら向かうと、
目の前から敵が剣を振り下ろしてきた。
こいつが十二鬼月か!?
腰にある剣を素早く抜き、振り下ろされた剣を防御し鬼の目を確認するため顔を上げたら…
不死川「っ……………!?A!?」
剣を交わしているのは、紛れもないAだった。
A「っ………不死川…さん…
逃げてください!!………わぁっ!?」
不死川「っ………!?」
Aの意志とは関係なく、
剣が俺に向かってくる。
どうやら鬼に無理矢理操られてるらしいなァ。
Aの攻撃を次々交わすが、
こいつも甲の階級。俺の想像以上に動きが素早い。
A「っ………!!」
ギリギリで全ての攻撃を交わしながら
近くにいる残存してる隊士を探すが、ほとんど全滅していた。
唯一息がありそうな少し動きをした奴をみると、
その隊士は俺に頭突きをかましてきた竈戸であった。
不死川「あいつもここにいたのか!?」
だが、木の影で今でも気絶しそうなくらいにボロボロで倒れている。
A「不死川さん!!避けてーーーー!」
不死川「っち………!」
Aの攻撃がどんどん早くなってるぞ!?
このまま続けたら鬼を倒す前に互いの体力が消耗しちまう!!
不死川「っち!少し我慢しろーーー!」
A「っ…………!?」
俺は剣を突き進めてきたAの攻撃を避けて、
Aを片腕で強く抱きとめた。
A「うぅっ!!………!!」
Aは必死に暴れるが俺もこいつが逃げねぇように強く抱きしめる。
恐らく鬼に操られてるなら、気絶させても無駄だ。
Aを操っている鬼は……どこに?
暴れるAを抑えながら辺りを見渡すと、
遠くから拍手している音が聞こえてきた。
「すごい凄い!まさか私の操っている人間を殺さずに止めるなんて。流石柱と言ったところかしら。」
この声、聞き覚えがあるなァ。
俺とAの目の前に一体の鬼が現れた。
不死川「なるほどなァ。やっぱりそう言うことかァ。」
A「そう言うこと…?」
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美月(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!後、細かいようですが、厨房会議ではなく柱合会議ですよ! (2020年5月19日 15時) (レス) id: d560ff43cd (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - こすもす。さん» わぁぁ!そう言って頂けると本当に嬉しいです(><)ありがとうございます!!最近更新が止まってますがまた書き始めて行くので是非楽しんで見てくださると嬉しいです!! (2020年4月24日 3時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす。 - 実弥推しになりそう、!めっちゃ話の内容好きです!作者様、書いてくれてありがとうございます! (2020年4月23日 0時) (レス) id: f30f25af72 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - 夢世_yumese_さん» あぁぁ!すみません!気づきませんでした。教えてくださってありがとうございます!! (2020年2月9日 13時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月9日 13時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花月 | 作成日時:2020年2月8日 18時