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[A]



不死川さんの発言に思わず動揺してしまった。
慌てて返事を返す。





A「いいい、いないです!!」





私の動揺っぷりに不死川さんは吹いて笑った。





不死川「そこまで動揺すんなよwみりゃ分かる。からかっただけだァ。」






A「見りゃわかるって酷くないですか!?
一応現役女子大生でしたよ!?」






不死川「女子大生ってなんだァ?お前の世界での地位なのかァ?」






そう返事が返ってきた時、ふと思った。
不死川さんと自分が住む世界が違うということに。




不死川さんとずっと一緒に過ごしてきたからすっかり忘れていたけど、私はこの世界の住民じゃないんだ。


分かっていたはずなのに、分かっていなかった。
そばにいるはずなのに、どこか遠くにいるように感じるのは私だけだろうか…。







不死川「おい、おい!おい聞いてんのかァ??」





A「あっはい!?」





しまった…
ぼーっとしてしまっていた。




慌てて不死川さんを見ると、
不死川さんはどこか申し訳なさそうにして





不死川「無理に話さなくていい。」





そう言って私の頭を軽く撫でてくれた。

なんだろう…本当は会うはずのない、
違う世界の住民なのに。


この世界に1人だけ違う世界から来たという不安感を不死川さんが頭を撫でてくれたことで、すぐに不安がなくなった。




不死川さんってなんかすごい…
毎回安心を私にくれる。







不死川「あ、そういや着いたぞ。
ここの遊郭に鬼の情報を聞きに来たァ。」






私の頭から手を下ろした不死川さんは、
真正面にある大きな建物を見る。





私も続くように大きな建物をみると、





不死川「いいかァ?鬼の情報を聞きに行くだけだが、鬼が現れるかもしれねぇ。
俺がずっとついてやるから、心配はねぇ。
お前はとりあえず1人で勝手な行動をしなければそれでいい。分かったなァ?」






不死川さんはいつもそう。
どんな時もずっと傍にいてくれてる。きっとまだ剣士として未熟な私を助けるためだと思うけど…




安心感がある反面、足を引っ張っているような気がして申し訳なさも同時に出てくる。




早く一人前の剣士になって、不死川さんに恩返し出来るようにならなくては。









A「はい!分かりました!」






返事をして遊郭の中に入る彼の後を追う。





不死川さんがいるから大丈夫。
そう思いながら入ったが、何故か胸騒ぎがした。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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美月(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!後、細かいようですが、厨房会議ではなく柱合会議ですよ! (2020年5月19日 15時) (レス) id: d560ff43cd (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - こすもす。さん» わぁぁ!そう言って頂けると本当に嬉しいです(><)ありがとうございます!!最近更新が止まってますがまた書き始めて行くので是非楽しんで見てくださると嬉しいです!! (2020年4月24日 3時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす。 - 実弥推しになりそう、!めっちゃ話の内容好きです!作者様、書いてくれてありがとうございます! (2020年4月23日 0時) (レス) id: f30f25af72 (このIDを非表示/違反報告)
花月(プロフ) - 夢世_yumese_さん» あぁぁ!すみません!気づきませんでした。教えてくださってありがとうございます!! (2020年2月9日 13時) (レス) id: 728947fc11 (このIDを非表示/違反報告)
夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月9日 13時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花月 | 作成日時:2020年2月8日 18時

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