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episode50 ページ4







『…操縦ご苦労様。帰りは連絡入れるので指定した場所に来てください』

「はっ。お気をつけて」

『……』


恐ろしいほどに準備の良い首領の情報網により警備体制万全の白鯨の潜入にもあっさりと成功してしまう。


空中の機械相手では私は圧倒的に無力であるため、常であれば組織の後方支援(バックアップ)は非常にありがたい。が、今回は殺意しか湧かない。



とは云え仕事は仕事。
やる気が無くても気が重くても、為すべき事は為さなければならない。


『……さて、問題児は何処にいるのやら』




前回同様全く人気のない空間を一人歩く。
所々酷い破損が見られるのは、戦闘が行われた証拠。
これは予想以上にめんどくさい事態に巻き込まれたなと、ため息を吐くしかない。


彼らの異能を考えれば、どうせ派手に暴れまわっていることだろう。ならば障害物の少ない開けたところを探すべき。
目の前に見える昇降口(エレベーター)なんて素晴らしく都合の良い品物(アイテム)だ。



……さて。これに乗って彼等の元へ行った時、果たして状況はどうなっているのだろう。



『十中八九、龍之介が人虎君相手に喧嘩売ってるんでしょうね。今はそれどころじゃないのに…』



機体が一層激しく揺れ始め、階段から転げ落ちそうになるのを手すりを掴んでなんとか回避する。
苦労しながらやっとの思いで目的地へと辿り着いた時
視界に入ってきたのは予想通り…というより予想よりも酷い状況で。



「何が太宰さんだ!僕よりお前の方が下らない!」

「笑止!(やつがれ)より貴様の方が下らぬ!」


そんな言い合いをしながら、互いに組合の長(フィッツジェラルド)への攻撃を邪魔している龍之介と人虎君。


『……此処は幼稚園児の溜まり場だったのね』


呆れたようにそうポツリと呟けば、突然の第三者の介入に驚きの表情を見せる御三方。


『…こんにちは。折角のお楽しみ中に水を差してしまったみたいでごめんなさい』

そう言葉を続ければ、フィッツジェラルドはニヤリと口元に笑みを浮かべ、人虎君はポカンと口を開け、龍之介は不機嫌そうにこちらを睨みつけ、と三者三様の反応をされる。




「…何故此処にいる」

『龍之介、本気で云ってるなら怒るよ』

私を睨む龍之介と同じくらいに私も強い目つきで見据え返せば、彼はバツが悪そうに視線を逸した。


けれどお楽しみを中断させてしまった以上私が此処に来た経緯くらいは話しておいた方が良さそうだ。

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暁月臨(プロフ) - きなこもちさん» きなこもちさんのペースで頑張って下さい!! 気長に待ってます!!(*≧∀≦*) (6月21日 21時) (レス) id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 暁月臨さん» 暁月臨さん嬉しいお言葉ありがとうございます、更新止まり気味ですがそう言ってもらえるととても励みになります!頑張りますm(_ _)m (6月21日 18時) (レス) id: 869b2e483e (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです!更新よろしくお願いします!!頑張って下さい!!! (6月18日 23時) (レス) @page20 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - きなこもちさん» 了解しました! (2021年11月11日 12時) (レス) id: 3c71f1d526 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - ミミさん» 私の端末が最近重くてボード開かないので、確認出来次第お返事します、すみませんm(_ _)m (2021年11月11日 0時) (レス) id: 8cb9599803 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年9月23日 20時

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