態度ノ悪イ他所人 ページ10
「ああ!あれは過ちだったよ
まさかこの国の非合法組織があれほど役立たずとは!
謝罪に良い商談を持ってきた」
フィッツジェラルドが指を鳴らすと
後ろの背高の男が先程の
「この会社を買いたい」
フィッツジェラルドは金属製鞄を開け、
大量の札束を福沢に見せびらかし不敵に笑った。
「勘違いするな
俺はここから見える土地と会社
全てを買うこともできる
この社屋にも社員にも興味はない
あるのは一つ」
「__真逆」
「そうだ
『異能開業許可証』をよこせ」
「この国で異能者の集まりが合法的に
開業するには内務省異能特務課が発行した
許可証が必要だ
特務課の石猿どもだけは金で買収できない
なにしろ表向きは
連中を敵に回さず大手を振って
この街で『捜し物』をするにはその許可証が__」
「断る」
「そうか?」
フィッツジェラルドは自分の腕からするりと如何にも豪勢でぎらぎらと喧しい腕時計を取った。
「何ならこの腕時計もつけよう
限定生産で特注ダイヤが__」
「命が金で購えぬ様に
許可証と替え得る物など存在せぬ
あれは社の魂だ
特務課の期待、許可発行に尽力して頂いた
夏目先生の想いが込められて居る」
福沢は目の前の男を静かに殺す様に見据えた。
「頭に札束が詰まった成金が易々と触れて良い代物では無い」
「『金で購えないものがある』か
貧乏人の決め台詞だな
だがいくら君が強がっても
そうなってから意見を変えても遅いぞ」
「御忠告心に留めよう
帰し給え」
福沢がそう云うとフィッツジェラルドは
また来る。と一言云い席を立ち、
仕えの二人を連れ賢治に送られていった。
最後に不穏な言葉を残して。
「明日の朝刊にメッセージを載せる
よく見ておけ
俺は欲しいものは必ず手に入れる」
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けいまろ - 夢主の成長がすきです!更新頑張ってください! (2019年6月16日 23時) (レス) id: 0c67611ed4 (このIDを非表示/違反報告)
Felvarne(プロフ) - 路さん» 更新が遅くて本当に申し訳御座いません!!(汗)病に蝕まれていた訳でもなくただただ思いつかなかっただけで停滞してしまって自分の未熟さが身に染みます。これからも良ければ楽しんで読んでいただけたら幸いですコメントありがとうございます (2018年12月28日 4時) (レス) id: 27719c2ef4 (このIDを非表示/違反報告)
路(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!待ってます! (2018年12月27日 0時) (レス) id: 15597f3093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Felvarne | 作成日時:2018年9月16日 6時