【おそ松さん】笑わせてみせるから！(一松)

▼episode.7▼ ページ9

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走って昨日の路地裏まで行くとそこにはもう一松さんがいた。









『おはよう』









一松「もう、11時なんだけど…」









『あははー、まぁいいじゃないの』









一松さんと一緒に猫と戯れていると









一松「ねぇ…なんで昨日のときアイドルだって黙ってたの…」









『あー…別に知ってるかなー？と…』









一松「家に帰ってアイドルオタクの兄弟から聞いた」









『へ〜、兄弟いるんだ。 もしかして名前に一がつくから長男？』









一松「いや…六つ子の四男…」








『六つ子？』









一松「そう、同じ顔が六つもあって長男から末弟までクズ…

その中でもずば抜けたクズが僕…

社会の燃えないごみ…

笑うことも何もしない…ゴミは動きませんから。」









『…そこまで言わなくたって…』









私がそう言うと、猫を撫でてた手を止めた一松さん。









一松「…アンタに何がわかるの…」








雰囲気を感じとったのか猫たちがいっせいにどこかへ行ってしまった。









『ちょっとはわかる……きがするよ









だって私と同じだもん…









私だって…アイドルの時はものすごく明るいつもり…








でも








アイドルのときの自分は本当の自分でもなんでもない。









あんなのただの作り物…









でも、そんな作り物に









あなたは昨日声をかけてくれた…









あと……………の時も…









それだけで、とても嬉しかったから…









だから、ゴミなんていわないで…









それでも、ゴミだとクズだと思い
笑おうともしないなら……









・









私があなたを笑わせてみます』









顔をあげて一松さんの方をしっかりと見た。


彼もこっちを見て






一松「……わかった…」









なぜか、そっぽをむいてる…





でも…やっと一歩すすめたや…









変われるかな……私も君も…

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