冷たい ページ11
奏side
Aの身体は想像以上に冷たくて、
氷を抱き締めるような感覚があった。
なんか話さないと…
奏「直ぐに執事に来てもらうから」
生きているのか分からないから。
少し離れると
何も声も乱さず、涙を流していたA
『貴方と関わらなきゃ良かった。』
その言葉が酷く、脳内で響いた。
そんな事言わないでよ。
『貴方となんか、関わりたいわけじゃない!!』
奏「A」
止まらない
『私の名前だって呼ばないでよ!人の目に付くところで話しかけないでっ』
もしかして…
奏「この怪我は誰かに付けられたのですか?」
すると微かに動いた目。
やっぱり
『とにかくっ!どっかの貴族は私に関わらないで…』
奏「A、好きだよ。」
Aの口の動きが止まり、涙が零れた。
奏「初めて会った時からずっと、僕の隣で笑って欲しいって思ってた。」
あの時の「また流星群を見ましょうね?」
その言葉は次は貴方が僕のプリンセスで隣で一緒に見てくださいと言う意味
奏「僕は貴方のためなら、王子ではなく騎士にもなれます。なんだってなれます。貴方がそんな顔をしないために…」
手を取り、外に出た。
『朱雀さん…』
雨が冷たいけど
抱き締めた
奏「A、僕のプリンセスとして生きてくれませんか?貴女のことは必ず守ります。」
そう言うと
『私は朱雀さんのような人間とは釣り合わない人間です。だから』
奏「貴女がいいのです。」
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美紀 - プリンスオブレジェンド大好きです奏さま大好きです気温差激しいので気を付けて更新大変だと思うけど頑張ってくださいね応援してます (2019年12月29日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美波希 | 作成日時:2019年9月16日 7時