私が好きな人見知りのシャイボーイ (ページ7)

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電車の二両目、座った君ページ7

電車の二両目、座って読書を始めた。

小説は｢植物図鑑｣

読んでいると目の前に立ち塞がった男子

藤原くんじゃない誰だ？

なんか、ムカつく感じ

睨まれている。

天元工業の制服でしかも機械科の生徒。

どうしよ。集中出来ない。

？｢おい。｣

『はいっ！』

そう言い、立ち上がった時、目を見開いた人。

？｢座っててもいいのに。｣

『あ、すいません…』

その人はニコッと微笑み、言った。

？｢川村壱馬。天元工業1年機械科、部活は空手部。アンタのことは中学校の時に知った。｣

同い年？！

いや、知ってるの？！

『なんでですか？』

壱馬｢総体で野球部のやつで見たからちょっと話しかけてみたくなった。｣

わ、笑顔になるとエクボ出る。しかも声低っ！

『あぁ、マネージャーだったんだよね』

壱馬｢城西高校だー。樹いるでしょ？｣

藤原くんだ。

『いるよ！同じクラス』

壱馬｢アイツ、人見知りであまり話しかけに行くことはないけど仲良くしてやって欲しい。｣

頷くと撫でられた頭。

自分の最寄り駅を降りると目の前にいた大きな背中

歩いた時、藤原くんだと気が付いた

『おはよう。』

樹｢あ、おはようござい…｣

人混みのせいで聞こえない。

一緒に登校しよ。

『お願いなんだけど、一緒に登校しよ？』

樹｢仕方ないからいいよ。｣

隣を歩くと、彼が身長が高くて歩くスピードが遅い←

『藤原くんは何部に入る？』

樹｢ダンス｣

『え、ダンス部ってすごい有名じゃん！』

樹｢うん。よく知ってるね。｣

『知ってるも何も！隣のクラスの翔平くんがダンス部に入るために前期で入ったって、言ってた』

そう言うと、藤原くんの口角が上がり笑い始めた