タイムリープで未来へ帰ったら囲われていた件【東リべ】

15話 ページ16

『…………あっ、こんにちは。AAです！本日はよろしくお願いいたします！』


つい、見とれてしまった。


今の彼はいつか前世で読んだ原作の闇堕ちした時の容姿だった


一応大型ビジョンでも見てはいるけど、生で見るとまた別格だ


心臓がバクバクして今にも飛び抜けそうだ


「こちらこそよろしく！そんなに固くならなくていいよ、普通に話すだけだし」


そうして、私たちは向き合う形で椅子に座った。


「今日呼んだのは、これからについて説明しようと思って＿＿＿＿」


そう言って私のこれからのことについて丁寧に説明してくれた。


ちなみに、初出勤は明後日からだそうだ。


場所は最初だからってとりあえずマイキーくんの補佐をすることになった。


もちろん、事務仕事的な感じだ。


と、まぁそんなこんなで何とかやれそうな気がしてきた。


それから、さっき聞き間違いかと思ったが何と私には特別に社宅を用意してあるそうだ。


こんな特別な扱いを受けて申し訳なくなったが、私は快くそこへ引っ越すことにした。


実は、何と昨日の夜に大家さんから電話で「今度改装工事があるから、1週間以内に出ていくように」との連絡があり、困っていたところだったのだ。


でも、気がかりなのは築2年なのに改装工事をする必要があるのか？と言ったところだ。



まぁ、大家さんなりに何か事情があるのだろう。


そういうわけで、明日は引越しの準備をする。



それに、また話は変わるが、私はマイキーくんと面談をしている時、終始緊張していたが、マイキーくんは社長らしく爽やかに話していた。


そんな感じだと、やっぱり私のことは知らないようだ。


ホッと気づかれないように、胸を撫で下ろす。



これまで通り、知らない人として接しても大丈夫そうだ













そして、全ての話が終わり帰り際。


『本日はありがとうございました。こ 明後日からよろしくお願いします！』


「うん！気をつけてね」


『はい。では、失礼します』



そう言って、ドアノブに手をかけた時だった＿＿＿＿




急に自分の背中が重くなり、後ろから細く長い手がまわされた



つまり、マイキーくんにバックハグをされている状況だ……



「会いたかった＿＿＿＿」



『………………え？』

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