いちにちめ ページ2
今日も少女は「先輩」を見る
体育館の外から
国「よっす」
「…国見…」
国「やだなぁ、幼稚園の頃はあきらって言ってくれてたのに」
「……分かってるんでしょ?」
国「ん。 分かってる。
何処に行くん?」
「別に…ここに居る。
見て、あの人」
国「…岩泉さん?」
「とってもカッコイイ…」
国「うわぁ…
ま、岩泉さんは男の中の男だし、分かるっちゃ分かるけど…」
少女らは時を刻む
ぽわぽわとした時の中に存在している
「…あ、…アイス食べたいなぁ」
国「太るよ」
「クソ…死んでもくってやんねぇ」
国「じゃあ食えないね」
キーンコーンカーンコーン
国「あ、太陽出てきた」
「いまさっきから太陽隠れてたもんね」
国「日向ぼっこしよー」
「えぇ…?
まぁ
いいや…」
国「そう言えば、金田一元気かな」
「金田一くん?」
国「そそ。あいつ、泣いてんだろな」
「何故分かる…」
国「勘? いや、あいつ昨日「国見、俺が英語で当たったら教えてくれ」って言ってたのに俺教えなかったから」
「まさに外道…」
国「ひでぇ…」
「中学一緒だしね」
国「そゆこと!
あー!塩キャラメル食べてぇ!」
「あ、金田一くん」
国「…マジで泣いてるよ…」
「あ!そう言えば今日、理科の先生の花瓶割ってた」
国「てことはやばいな」
「理科の先生怖いよね…」
国「ありゃあクラスで笑いものだな」
「一躍有名人」
国「目元が赤いよ金田一」
「めっちゃ語呂いいんだけどwwwww」
国「せやろ?」
「急に関西出てきた」
国「せやな」
「さて、今日は何色垂らします?」
国「いちにちめは黒で」
「マジですか」
国「これで気づいた読者さんは天才」
「なんの話なんや…」
国「別に。
さて、今日は日向ぼっこで時間潰すか?」
「ふざけんな…まじ…
眠…」
国「寝ちまえば」
「国見、なんで私の所に居てくれんの?」
国「…スキだから?」
「私は嫌い」
国「おーい。幼稚園の頃から言ってるぞ〜それ。」
そうして一日が過ぎた
ゆっくりとした時間が終わった
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作者名:Lewis | 作成日時:2018年10月20日 17時