「僕ですか？はじめくんと美雪ちゃんの幼馴染です」パート2！ (ページ32)

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29話！佐木「(名前)先輩！」(名前)「ん〜？」佐木「____って、本当なんですか？」はじめ、美雪「｢ブッ！/！？｣」←飲んでいた飲み物を吐き出したページ32

はじめside

「ここや音松さんを、一番大切に思っていたのはさ」

勿論、Aもその1人かもしんないけど

黄介さんは、1度後ろに振り向き、おっさんの横にいるAを見ていた

俺もそれに続いて見ると、Aは、泣きそうな顔でこっちを見ていた

黄介「金田一くん。一つ頼んでもいいかな？」
「？」

黄介さんは、Aに微笑んだ後に俺に伝言を言っていた

黄介「______」
「！分かりました…」

そして、蔵から出てきた音松さんの声が聞こえた瞬間に、黄介さんは、パトカーに乗り込んだ

パトカーの中にいる黄介さんに、音松さんは、泣きながら謝っていた

そして、黄介さんが乗っているパトカーは走り去ってしまった…

後から歩いて来たAに、慰めることなく、俺は、パトカーの後ろを眺めていた

ーー
ー

3人で旅館に戻る途中。俺はAを呼んだ

A「？はじめくん…？」
「ちょっと話があるんだけど…いい？」

するとAは、頬を掻きながらも承知していた

前を歩いていた美雪に適当な理由を言って、場所を変える為に移動した

ーー
ー

旅館の外にある長椅子を2人で座ると、Aは、池にいる鯉を眺めていた

俺は、その横顔を数秒眺めた後、静かに話し始めた

「あのさA…」
A「ん？」
「さっき鷺森さんにお前に伝言を頼まれたんだ」
A「僕に？」
「うん。___」

___俺が白蛇家の三男だって事を黙っててありがとう。__

「って、言ってたぞ」
A「…そっか」

そう言うとAは、スマホのストラップを眺めていた

ん？

「A、それは？」
A「…貰い物だよ」

"数日だけだったけど、優しいお兄さんに貰ったんだ"と言うAは、微笑みながら言っていた

この時の俺は、Aにとって、鷺森さん…いや、黄介さんは、お兄さんのような存在なんだと思ってしまった

「へぇ…いいな〜」
A「えへへ…(ﾎﾞｿｯ」
「ん？なんか言ったか？」
A「何でもない。さぁ…美雪ちゃんの所に戻ろっか」
「おう」

その後手を繋いで美雪の所に戻った

…

ごめん。A…

さっきの呟き、何言ったか聞いていたけど、バッチリ聞こえていた

__僕は、あの人の役に立てたのかな…__

立てたと思うよ…じゃなきゃ、あんな優しそうな顔で伝言なんて、頼みに来ないと思うよ…

ーー

A「(｡σω-｡).◦*」
「眠いのか？」
A「うん…」
「着いたら起こすから、寝てていいぞ」
A「ん…」

Aの頭を自分の方に寄せると、すぐに寝た