【BTS】私ごとですが、急にオンマ(仮)になりました。

40 ページ40

ホソクくんは私の耳に息をかけたり、噛んだり

首筋の匂いを嗅いだり。


1回顔を上げた時の


少し紅潮してる頬と

少しだけ見える汗に、心臓が反応する。


それはもう、近づかなくても聞こえてるのではないかってくらい。






｢も、いい…？｣

ホソク｢…んーん。一緒に寝るって、言ったじゃん…｣

｢ひぅ…耳くすぐった…い…｣

ホソク｢涙が出るくらい、イイの？｣





それに、こんなに意地悪なホソクくんが初めてで

どうしようもなくドキドキしてしまう。


普段の優しい彼も好きなのだけど


こういうのをギャップ萌えとでも言えばいいのか


オオカミみたいな、食べられてしまいそうになるのではないかと錯覚するくらいに


少し荒々しいホソクくんにも


凄く、ドキドキしてしまうのだから。






｢いじわる、しないで…｣

ホソク｢あー、もう。可愛すぎる。これ以上は本当に止められなくなるから、俺頭冷やしてくる｣

｢え、あっ…｣






ホソクくんはそう言うと

いつもの優しい笑顔で

あっさり私の上から退いて台所に足を進めてしまう。


うるさい。


離れてくれたのに


まだホソクくんの温もりがする。



匂いだって、少し移って微かにホソクくんの匂いがする。







ホソク｢…ごめん、嫌じゃなかった？俺、最低だったよね｣


｢…いや、じゃ、ないよ…？｣




そりゃ、ドキドキしたし

くすぐったくて仕方なくて


でも、それに私はドキドキしてたのだから。


何も怖くない。


だって、ホソクくんは、ホソクくんだから。







｢最低じゃ、ないから…ね？｣


ホソク｢…ありがとう。これだけは言わせて。軽い気持ちとか、衝動的とか、そういうのじゃない｣


｢あ、う、ん…｣



ホソク｢それと！俺、他の女の子なんて眼中に無いし、絶対Aちゃんと同じことはしない｣







自惚れたい。


一瞬でも、気休めでもなんでもいい


なんでもいいから、自惚れさせて欲しい、私を。



ホソクくんが一瞬でもわたしを好きなんじゃないかって。



そう、自惚れたい。







ホソク｢そろ、そろ、戻ろうか、ね？｣


｢あ、う、うん…｣


ホソク｢あー、えっとその、おや、すみ？｣


｢おや、すみなさ、い…｣








でもそう自惚れるのは私の心の中だけでいい。



離された手が悲しいなんて


そんなわがまま、言えるわけが無い。


仮に私のことを本気で好きでも


こんなワガママ、嫌われる。







ホソク｢なーんてね。一緒に寝るよ、Aちゃん｣


｢えっ…？｣


ホソク｢みんな寝相で大移動してるし、Aちゃんの寝る場所ないよ？｣

41→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す