＊零れる想い3＊ ページ23
｢··········。｣
――ハッ
私いま、声に出て·····
｢ちがっ·····/// えっと、違くてっ、その····//｣
最初は ？という顔していた木兎だったが、慌てる私を見てだんだんと真剣な顔になる。
木兎 ｢·····本当に違う？｣
｢！// ｣
――そんな目で見られたら·····
外からは雨が降ってきて、サーっと雨音が響き始める。
私は持っていたペンをぐっと握り、覚悟を決めた。
｢·····私、1年の時から木兎の事が好き。｣
木兎 ｢！｣
｢ごめんね、高坂さんと付き合ってるのに困らせて····木兎見てたらつい出ちゃった。｣
木兎 ｢Aが謝ることない! ·····俺の方こそ気づかなかったとはいえ、いろいろごめんな。高坂のことも相談して····祭りの誘いも乗ってくれて｣
｢ううん! 私が決めたことだし! ····あ! 2人の邪魔をしようとかそういう事は思ってないからね｣
木兎 ｢Aはそんなことしない。······ありがとな。ちゃんと話してくれて、嬉しかったぞ!｣
｢うん! 改めて明日から友達兼マネージャーとしてよろしくね。 ｣
木兎 ｢ こっちこそよろしくな!｣
｢·····そろそろ私、帰るね。明日のテストお互い頑張ろう｣
教科書とノートを鞄に入れて支度をする。
木兎 ｢おう!がんばろーな! 雨降ってるから気をつけて帰るんだぞ!｣
｢うん、ありがとう。また明日部活でね!｣
私は笑顔で手を振りながら教室を出た。
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作者名：◎mire. | 作成日時：2021年8月20日 20時
