【鬼滅の刃】柱でした【童磨】

さんじうはち ページ38

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普段童磨の側近として彼の隣を陣取る私は彼と名前も知らない女が話している姿をよく見る


きっと当てはまる感情はあるのだろうけどよく分からないこの胸にたまる蟠りに今現在も頭を抱えさせられている




女の話はこの上なくつまらない話で、欠伸が出そうになる

いや出た



よく聞いてみるとどうもこの女は人のものに手を出そうとしているようで、唯一即時発揮できる怒りの感情がこみ上げてくる


「.......お取り込み中申し訳ございませんが、教祖様もあまり時間を持て余されておりませんので私用があるようでしたらまたの機会を」


彼の三歩後ろから気に食わない女に向かって早口に言葉を投げる


女は少し目を見開いたあと実に不愉快だと言わんばかりに目を細めた


その姿がとても滑稽でしてやったりと幼稚な劣情を抱く


童磨はと言うといつもの貼り付けの笑顔を保ったままで

「そうだね、次の信者とも話があるんだった。君もそろそろ部屋に戻ったほうがいいよ、夜は冷え込むからね」


彼の無駄な優しさに懲りることなくとろりと目を蕩けさせた女にまた苛立ちが募る


「.......では、あなたが極楽へ導かれんことを」







くるりと女に背を向け、側近の業務的な挨拶を述べた刹那、下腹部が生ぬるい液を伝った

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