自分の存在意義【WEST】 (ページ38)

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#38 ページ38

黄side

俺の家は、金持ちだ。

父親が総合病院の院長をしていて

母親は総合病院のナースのトップに位置している。

親は俺を医者の道に行かせようと必死になっている

だから今の高校も中学も小学も全部親が決めたところだ。

いじめられててもプライドが高い親に

相談することは出来へんかった。

だから、俺はいじめっ子のあいつを“殺した”。

なんの躊躇いもなかった。

金はいくらでもあったし

親は俺が何を買おうが気にせえへん

だから毒薬を買った

そいつの飲み物にそれを混ぜて殺した。

親に言えば真っ青な顔してさ

必死に証拠を隠してたで

俺はただ見てるだけやった

あの事件がどうなったかは知らない。

まあ、興味も無いからどうでもええんやけど。

親は俺とアキトが仲良くしてることが

気に入らへんみたいやった。

父親「あんなやつと絡むのを今すぐ辞めんか。」

母親「ろくな大人になれないわよ。」

そんなことを毎日のように言ってくる

誰と仲良くしようがお前らには関係ないやん。

俺の事を自分の評価を良くするための道具としか

思ってへんのに。

だから親は嫌いだ

いつも自分のことばっかりしか考えへんくせに。

父親も母親も浮気をしている

バレてへんと思ってんねやろうけど

バレてるで？

最近では顔を合わせれば喧嘩ばっかりで

世間では仲のいい家族という仮面を被ってて

嫌気が刺してくるわ。

こんな家さっさと出ていってやりたかった。