ツナの幼馴染みは不良の後輩 Ⅱ【REBORN】 (ページ14)

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ようやく面倒な授業も終わり、さっ帰るぞと気分になってる時にチョコの存在を思い出した。

そう、今私がいるのは応接室の前。今から魔王を倒しに行く時の勇者ぐらいビクビクしてる。

だって怖いもんは怖い。不良だし、持ってきたところで返品されるのが目に見えてる。だがここまで来たら引き下がれない。

なんやかんやお世話になってるからお礼をするだけだ。

深呼吸を1回し心を落ち着かせ、さぁいざゆk

｢何してるの？｣

『ﾌｧｯ!?』

ほんっっっとこの先輩嫌い！！

雲｢邪魔だよ｣

『あ、すみません』

扉の前から横に避け、先輩が入ったあとに私も入る。

あ、草壁さんいる丁度いいや。

雲｢で、何してたの？｣

『チョコを渡しに来ました』

1番近くにいた草壁さんにチョコを渡しながら伝えた。

草｢ありがとうございます｣

『いえ、お口に合うか分かりませんが』

草壁さんって先輩って言うより、さん付けの方がしっくりくるよね。

先輩にも渡そうと近くに行くと、チョコが大量に入った袋を見つけた。

『あ····こんなにあるんでしたらいりませんね。失礼します』

雲｢ちょっと待ちなよ。副委員長には渡して僕には無いわけ？｣

『いやだって、そんな沢山あるのにいらないでしょう。さらに増えたら、血糖値上がりまくって糖尿病になりますよ』

雲｢僕をなんだと思ってるの。そんな馬鹿な食べ方しない｣

『馬鹿はなっても気づかないんですよ』

雲｢そんなに死にたいのなら今すぐ殺してあげるけど？｣

『冗談キツイっすよ先輩。私はあなたの体を心配して言ってるんです。じゃ失礼しました』

雲｢副委員長、扉塞いどいて｣

草｢はい、分かりました｣

『うっ····卑怯ですよ草壁さん使うなんて』

雲｢だったらその手に持ってる物を渡せばいい。貰ってあげる｣

どこからどこまで上から目線なんだこの人は。
でも渡さないと帰れないし、なんか渡したくないし。

いや何しにここに来たんだ？チョコを渡しに来たんだよ。そうだった。

無駄な意地はらずさっさと渡して帰ろ。今日道場あるし。

『じゃあ貰ってやってください。』

雲｢最初っからそうすればいい｣

『上から目先(線)輩に意地はってました』

雲｢呼び方統一しなよ｣

『ヤンキー先輩』

雲｢咬み殺すよ｣

『用終わったんで帰してください。今日道場があるので早く帰らないとなんです』

雲｢うん、いいよ帰って｣

いつの間にか草壁さん居なくなってた。

『失礼しました』