響音 (ページ2)

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久々ページ2

「え？今日グループ仕事なの？」

『はい。今日はグループ仕事に変更になりました』

そんなの聞いてない。変更ならもっと余裕持って伝えてよ、

マネージャーの車に乗り込んで早々に伝えられた一言。

グループ仕事ってことは、、北斗に会える？
さっきまで沈んでた俺の心は気がつかないうちに
沈んでた素振りも見せないくらいに上昇していた。

数週間以上グループでの仕事がなかったからなのか、
よく分からないくらい心臓がバクバクしている

「前まではこんなこと無かったのに…」

ぼそっと呟いた一言。
きっと車内の音楽に夢中になっているマネージャーには聞こえていないだろう

『樹！おはよ』

なんて1番に声をかけてきたのはジェシーだった

「おはよ、今日変更になったんだね」

『そうなんだってね。俺今日オフなはずだったんだよ！？』

なんて大声で、悲しんでるのか喜んでるのかはよく分からない

「結局どっちなの？嬉しいの？グループ仕事」

『いや、それはさあ？嬉しいよ！！』

あ、嬉しかったんだ。なんて思っていると
聞き慣れた声でおはようございますと聞こえてきた

『樹、ジェシー、おはよう』

『おはよー北斗！お前髪ボッサボサだよ笑笑』

「お、おはよ」

『しょうがねえじゃん。今日午後からの予定だったから』

『にしてももうちょっとまとめられたでしょ笑』

なんて会話がうっすら聞こえてくるけど俺は北斗に夢中でほとんど聞こえてない。

『樹？大丈夫？ぼーっとしてるけど』

「ああ、大丈夫だよ」

ぼーっとしてたのが北斗に気づかれたっぽい
こっちは久しぶりの北斗で心臓バクバクしてるってのに
あっちは全然余裕な表情、ほんとに髪ボッサボサだし

もしかしてもう恋愛対象としては見られてないのかな

確かに最近の北斗は恋愛系の作品に出ることも多く
たくさんの女優さん達とも関わってるからなあ。

恋愛対象は完全に女性になっちゃったかもしれない

なんてまだ別れてもないのにそんなことを考えてしまう自分に嫌気がさした

まあでも別れ話が出るのも時間の問題か…

そのくらい北斗は俺に対しても他のメンバーに対しても同じ態度で接していたし何より、もう俺に気があるようにも思えなかった