逃避行の2人【silk】【執事パロ】 ページ2
Aside
私はいつか、この生活が苦しくなった。今にも逃げ出したい。誰か私を拐って、、、
お父様「お前は出来ない奴だな」
「ごめんなさい!」
お父様「使えねぇガキが!!!」
パシッと鋭い音が乾いた空気に鳴り響き、右頬に鈍い音が鳴った。
ワンピースのため、膝がアスファルトに擦れて血が出た。
お父様「チッ」
私は、何も言えずポロポロと泣いてた。少しでも抵抗したらきっと殺される。この身がきっと持たない。
しかし、彼はすぐ走って駆けつけてくれた。
「お嬢様!!」
すぐ近くに膝まづいて、私に手を伸ばした。だけど、私はそれをパシッと払った。
「こんなもの、大丈夫、ほっといて、」
彼は、グッと堪える顔をした後、私を見つめて私を抱き抱えて立ち上がった。
「ちょっと!!降ろしなさい!!シルク!」
シ「出来ません、そんな傷だらけで放っておくなんて私にはできません、」
どこまでも私を惑わせれば気が済むの、
私はふんっと顔を背けた。自分の部屋について、ベッドにゆっくり腰かけるように座った。
シ「あ〜、大切なお顔が、、、」
こっちまた手を伸ばそうとするから私は叩いた。
「触らないで、こんなの、どうってことない」
シ「まだ、旦那様が言っていることを気にしてらっしゃるのですか?」
「気にしてない、」
シ「"亡くなった奥様に似てるから、叩かれたこと"をですか?」
「ッ、、、」
私は、グッとベッドのシーツにシワを作った。そう、私はそれをずっと恨んでた。私の実の母が亡くなってから父は可笑しくなった。私に暴力を振るうようになった。理由が、私の顔が母に似てるから、見てて虫酸が走るのだと。
私は、財閥の娘。許嫁がいることも知ってる。だけど、理由はきっと、金と名誉と私を早くどこかにやりたいのだとか。
そりゃー再婚したからな、父親の財産に目が眩んだ馬鹿な女が再婚相手にいるから。余計私が邪魔なんだろう・・・・・・。
「私が悪いわけじゃないのに、なんで叩かれなきゃならないの、」
ポタっとスカートに染みができた。
シ「お嬢様は、悪くないですよ、」
「え、」
シ「お嬢様は、私がお守りします。必ず」
その言葉に胸が締め付けられた。だけど、私はすぐその言葉に首を横に振った。
「いいの、シルクは自分の人生を大切にして、私の事なんていいの」
シ「私の人生はお嬢様です、だから、決してお嬢様のお傍を離れはしません。」
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理音(プロフ) - 最っ高でした!!またよろしくお願いします!! (2022年1月25日 23時) (レス) @page9 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - ありがとうございます!! (2022年1月25日 23時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - 理音さん» 本当に、本当に理音さん遅くなってしまってすみません。若干私の方でこちらの更新が諸事情で更新が止まってしまって本当にすみません。リクして頂いた二つをまとめて描かせていただきましたので、ご確認ほどよろしくお願いします! (2022年1月25日 23時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - リクエストなのですが、私が道中で後ろから刺されそのまま家に帰った途端倒れ、シルクに助けてもらう話を書いて欲しいです!またまたお願いしますm(❁_ _)m (2021年12月4日 17時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - 理音さん» お久しぶりです!リクエストありがとうございます!!また時間がかかってしまうかもですが、書かせていただきます!!ありがとうございます! (2021年10月18日 0時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年7月3日 20時