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第142話─現実を見る─ ページ47

国木田「無視するな!この唐変木共が」


「相変わらずの国木田先輩健在」



国木田「無視するぞ、取り敢えずだな敦にも向かいに来てもらったんだ、貴様ら仕事に行くぞ」


私のツッコミを無視するとは、ツッコミ返しをしてくれても佳いだろうに。酷いよ。でも、相変わらずの敦君の気弱さと謙遜さはいいね、もう、優しいね。



太宰「あ、日課に行かなければ」


「おい、普通なら走りに行くとか考えるけど、あんたのは入水やろうが、はい一緒に行こうかあ〜?」


太宰「酷いよー、Aちゃあーん。」



改めて聞くと、矢張り・・・・・・。




「キッッッモッッ!!」



過去と振り返ってしまって猫なで声に慣れておらず気持ち悪かった。私が云った言葉にガーン、という効果音が着くほどの表情で項垂れてた。




痛くない腕で兄の首根っこを摑んで国木田先輩と敦君、そしてずるずると引きずってる兄を連れて出社する。



私がきっとこの場にいる事が出来るのも、或る意味、首領のおかげだし。でも、まだ慣れない。兄がずっと傍に居ることや、兄が私を甘やかせてくれること。



ずっと、変だと思ってた。



ずっと、この世界は嘘なのではって。兄が優しいわけないのだから。何かおかしい。ずっと、悪い夢を見ていたかのような居心地だ。



兄を無理矢理仕事場に連れ出してきて、それから、自分は自分の仕事に取り掛かる。仕事の資料に貼っておいたメモや、注意事項を確り目を通した上で国木田さんに提出。



「国木田先輩、これ今日分の仕事です」


国木田「いつも速いから助かるぞ。何処ぞの阿呆よりな」


「何処ぞの阿呆さんは、私が云っても訊かないんですよ。なので、此処はきっかり、国木田先輩が叱るべきだと思います」



国木田「う"ぅーん、」


眉間に皺を寄せて考え込んでる。その目線の先には椅子に座りながら兄は愛読本を読みながらニヤニヤしている所だった。




国木田「すまん。之だけは俺にはどうすることも出来ない」



「てか、国木田さん健康診断ってしてます?」



国木田「そんなものより仕事だ」


「いやいや、ちゃんと血圧とか、血糖値とか、臓器機能とかちゃんと診てもらった方が良いですよ。国木田さんいつか、臓器に穴が空くか、頭の血管プツンと切れてお陀仏になるかしか、国木田先輩の死因思いつかないんですが」





国木田「安心しろ、」

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華紅薇(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!そんな風に言っていただけるとすごく嬉しいです!この話も後編に移りますのでそちらの話もよろしくお願いします!読んで下さりありがとうございます! (2021年10月20日 11時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この小説本当にめちゃくちゃ大好きです!そして今めちゃくちゃ続きが気になってます、!!なんかキリが悪い所でのコメントですが、応援していることを伝えたかっただけです!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月20日 2時) (レス) @page50 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/  
作成日時:2021年9月29日 12時

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