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翌朝もそのまた翌朝も、Aは目の下に濃い隈をつくって俺に「おはよぉ」とのんびり挨拶する。
秘密の地図は交代で管理するため、昨日も一昨日も使えなかった。自分なりに考えて、校内を探してみたが、全く見つからない。
「ったく…どこにいんだよ。」
別に探す理由などないのだが、何となく彼女のことを目で追いかけてしまうし、今どこで何をしていて、何を考えているのか、気になって、知りたくなってしまうのだ。
この感情がなんなのか、シリウスはジェームズに聞いてみようとしたが、何だか小っ恥ずかしくて聞くに聞けなかった。
夜の星がキラキラと輝いていて、半月が僅かな光の中、ホグワーツ城を照らす。綺麗だ、とロマンチストでは無いシリウスでもそう感じた。
今夜もアイツを探してやろうと寮を抜け出し、屋根を歩き始めたところで、自分を遮る黒い影に違和感を感じた。
後ろから伸びる屋根の影の中に、人間の影が混じっている。きっと屋根に腰掛けているんだろう。
こんな時間にそんなことをするヤツなんて、
嫌でも限られてくる。
口よりも、思考よりも、足が勝手に動いた。
振り向いて一瞬トンっと高く跳ねて屋根に軽く着地。
跳ねた時の音に気づいたその陰の正体が、目をちょっぴり見開いて、こちらの姿を確認するのを見てシリウスは満足した。
どこかで読んだ小説のような展開。
「見つけたぜ、A」
キザに、それでもシンプルに言葉を吐く。
「…見つかっちゃった」
髪をふわっと揺らしながら彼女はクシャッと目尻を下げて、困ったように笑った。見つかりたかったような、そうじゃなかったようなそんな笑顔。
「いつもここか？」
「違うよ〜、毎日変えてるの」
「帰んぞ」
「星が綺麗だよ〜」
「夜中に女ひとりは危ねぇんだよ」
「今しか見えないんだよ？」
「聞けよ」
当たり障りのない会話。
それでもこの会話は2人にとってどこか心地よくて好きだった。真意に触れない、いや、普段はAが触れさせてはくれない。飄々として上手くかわしている。
今夜は何だか触れたくなった。
月光の下の彼女はいつもに増して綺麗だった。
手を伸ばしてその白い頬に触れてみる。
冬の寒さが相まってシリウスの手の感触にピクリと反応した。それでも振り払いはしなかった。
「冷た」
「シリウスの手は暖かいねぇ〜」
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フォイの許嫁(プロフ) - どのお話も切な過ぎて泣きそうです.....😭 (4月21日 14時) (
レス) @page22 id: 8a6381d4ef (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - スピカブラックさん» 記載出来ていたつもりが、出来ていなかったようですみません。リクエストにお応えするつもりは今のところありません。遅筆ですし、不定期に気分で書いているので催促はやめていただけると嬉しいです。私の注意不足ですみません💦 (2022年11月14日 13時) (レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - 霞さん» まだですか？ (2022年10月3日 8時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでスネイプ先生書いて欲しいです！ (2022年9月21日 14時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - どのお話も素敵で感動しました。これからも素敵なお話楽しみにしています。 (2022年9月21日 3時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月17日 23時
