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「っママ、ママ」
目の前にいるニュートの名を懸命に呼ぶ。
離れないで、と言いたげに。
「ここにいるよ」
ぎゅっとしがみつくAに負けないくらい強い力で抱きしめ返す。
「大丈夫」と言い聞かせ、体温でじんわりと温め続けてあげれば、徐々に落ち着いてきたようで研究室の床はスケートリンクにならずにすんだ。
「もう少し寝ようか、A」
すっかり冷えてしまった小さな手を、
といっても彼女は寒さを感じないのだが、
そっと手に取って、両手で優しく包む。
「…ママは、」
「もちろん、一緒に行くよ」
さらりと髪を撫で付けてくれる。
「ママ、床が凍っちゃった」
申し訳なさそうに目を伏せる。
「すぐに溶けるよ」
軽々と彼女を持ち上げて規則正しいリズムで背中を優しく叩く。悪夢など見ぬように朝まで眠れるように。
「ママぁ…？」
「なんだい、A」
ニュートのシャツを弱い力でぎゅっと握って離さない。
半分閉じかけた目をこじ開けそうとしながら言う。
「起きたらぬるいココアがのみたいな…」
熱いものは当然ながら身体そのものを焦がしてしまうので、あまり口にしない。
でも、ニュートと初めて出会った時に飲んだ、氷の入った甘いココアが彼女のお気に入りなのだ。
アイスココアと呼ばれるものに過ぎないのだが、熱さに興味津々なAはあえて「ぬるいココア」と称する。
「いいよ、作ってあげるね」
目を細めてにっこり微笑む。
大きな足音を立てないようにゆっくり歩いてベットまで運ぶ。
「おやすみ、まま…」
ほぼ夢の中へ誘われているだろうに、口を懸命に動かしおやすみの挨拶。
「ゆっくりおやすみA」
ひんやりした額にそっとキスし、ベッドサイドのランプをふっと消した。
有り得た選択：Cedric Diggory→←悪夢に魘されてもママが：Newt Scamander
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フォイの許嫁(プロフ) - どのお話も切な過ぎて泣きそうです.....😭 (4月21日 14時) (
レス) @page22 id: 8a6381d4ef (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - スピカブラックさん» 記載出来ていたつもりが、出来ていなかったようですみません。リクエストにお応えするつもりは今のところありません。遅筆ですし、不定期に気分で書いているので催促はやめていただけると嬉しいです。私の注意不足ですみません💦 (2022年11月14日 13時) (レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - 霞さん» まだですか？ (2022年10月3日 8時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでスネイプ先生書いて欲しいです！ (2022年9月21日 14時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - どのお話も素敵で感動しました。これからも素敵なお話楽しみにしています。 (2022年9月21日 3時) (レス) id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月17日 23時
