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まだ、照れ臭さが勝るようで、そんなところが何だか可愛らしいとリーマスは思った。
「そっか、嬉しいよ。……僕、告白なんて初めてした」
「私たち、すごく真面目」
「確かに笑 普通はもっとラフだもんね、シリウスとか」
リーマスがホグワーツ切ってのプレイボーイの名を挙げれば、二人でクスリと笑った。
「戻ろうか、みんな待ってるよね」
「……うん」
Aは、リーマスが招待してくれたこの景色を焼き付けるようにして見つめた。手前の祭り騒ぎから、遠くの山々まで全部。
「また、来ようか」
「うん、嬉しい」
素直に頷けば、リーマスはそれを嬉しそうに見つめた。
エスコートするように、手を差し伸べる。
「…ありがとう」
リリーやルームメイトたちとは違う、ゴツゴツしてひと回りほど大きな男の子の手。
なんだか、くすぐったい気持ちになる。
リーマスに手を引かれながら下っていく最中、ヒューッと音がして、夜空に花が咲いた。
「わ、」
思わず立ち止まって見上げる。
祭りは留守番させられていたAにとって、外でこんなに近くで花火を見るのは初めてのこと。
その迫力に魅せられてしまった。
「……綺麗だね」
そんなAに動じることなく、リーマスは足を止める。彼の声が聞こえなくなるほど魅了されている彼女を愛おしそうに見つめた。
エバンズは怒っているだろうなぁ、と頭の隅で考えながら、二人の時間を堪能したのだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「もう！！！大変だったのよ！！！」
案の定、リリーはお怒りで、その横でジェームズは満たされた顔をしている。
「これでエバンズと記念すべき一回目のデートだ！」
「カウントしないで！！！これは仕方なくよ！！」
「おーおー、仲のいいこった」
火に油を注ぐようなことを言うんじゃない、シリウス。
「来年は愛称と二人で行くわ！！」
ね？と可愛らしくこちらに同意を求めるリリー。
小さく頷けば、パッと陽が射したように笑う彼女が可愛い。
悪友にからかわれるのは少し恥ずかしい、と合流する直前で申し訳なさそうに手を離した。
秘密を知っているジェームズとシリウス。リーマスは、人狼である自分が幸せになることを卑屈に思っているのだ、とAは何となく感じた。
いつか、彼が本当に幸せになれますように、とAはそっと祈った。
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ぽれ(プロフ) - 本当に面白い…この先がとても楽しみでどの作品よりもドキドキして待ちわびています。 (4月5日 20時) (
レス) id: aeee7d47d3 (このIDを非表示/違反報告)
キイ(プロフ) - シリウス小説で1番好きです！どきどきさせてもらってます！ (4月4日 19時) (レス) id: 8d47f131bf (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page26 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああああああめちゃくちゃ好きですゥゥゥゥゥゥゥゥゥ (1月26日 22時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Haru?(プロフ) - 更新されてて嬉しかったです！またまた続きが気になるところで終わってドキドキしてます！また待ってます💕 (6月14日 1時) (レス) @page19 id: 6e878ecb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2022年11月14日 22時
