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「…ジェームズ・ポッター」
「やぁ、お嬢さんたち！！まだこんな奴と関わりがあったのかい？」
他人が聞けば、悪気があるのかないのか分からない問い方だ。
リリーとAから聞いてみれば悪意しか込められていないように聞こえる。
「セブと私たちはお友達なの！あなたに関係ないでしょ！？」
「よぉ！！スネイプ、相変わらず陰気くせぇな！図書館に行くんだって？」
「じゃあな、リリー、愛称」
しつこく絡もうとするジェームズを跳ね除けるかのようにセブは歩き出そうとした。正しい判断だと思う。
だが、その行く手を阻んだのはシリウス・ブラックだった。
「おっとぉ〜まだ話し足りないだろ？」
「…」
シリウス・ブラックの前で為す術なく、黙りこくってしまったセブに隙あらばとジェームズが近づく。
「んな気味悪い奴がエバンスの隣に立ってるのは気に食わないんだよ。それにお前みたいなやつが魔法界全体の空気を悪くしてるんだ」
「…」
リリー絡みとなるとさすがにカチンときたのかセブが睨み返す。
「あ？なんだよ、セブルス。いや、違うな。そうだな…スニベルスだ！！」
高らかにそう呼んだジェームズの声はよく響き、廊下にいた生徒たちはスニベルスと呼ばれたセブを見てクスクス笑った。
「あなた達、最低よ！！！！」
「やめてくれよ、エバンス。僕は君のことをおもっ」
「私と付き合う人は私が選ぶわ」
「スニベルスはオススメでき「うるさいわよ！！！…行きましょ、セブ」
セブの手を引いて、スタスタと歩いて行こうとするリリー。
彼女の腕の強さにグラりと揺れたセブは置いていかれぬようついて行こうとした。
その一瞬の隙にジェームズが杖を抜いた。
杖の矛先は間違いなくセブに向いている。
呪文はよく聞き取れなかった。
唱えていなかったかもしれない。
ただ、魔力の籠ったものがセブに飛んでいくことだけがわかった。目で捉えたその刹那の間に、Aはローブから杖を抜き、構えた。
杖を真上に振り、ジェームズの魔力を上へと弾いた。
本音を言ってしまえば、彼目掛けて跳ね返してやりたかった。
当てどころが悪かったのか、建物の一部がガラッと音を立ててほんの少し崩れるのを聞いた。
大事に至はしなかったが、ああ、怒られるのか、グリフィンドール減点か、と去りゆく2人の背中をじっと見つめながら思った。
ジェームズは唖然としてこちらを見ていた
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
