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「きっと才能があるんだねぇ〜。杖との相性もとっても合ってるしぃ！ライラも相性ピッタリだけど使いこなせてないからなぁ…」
さすが、オリバンダー家の一員と言うべきか。ひと目で相性がわかるなんて。
「私にも今度教えてほしいわ！」
リリーがAのベットに近づいて、手を取りながらニッコリ笑って言う。
「もちろん」
ゾーイはもう気にしていないようにこちらを見ていたが、彼女は小さい頃から魔法に触れ、練習とかしたりしてきたのだろう。
その瞳から真意は読み取れなかった。
「うわぁ、星が綺麗〜！！」
少女たちの話題はチラホラと変わる。
窓の外を覗き込んだアビィはその幻想的な星空に魅入られたようだ。優美なホグワーツ城とその夜空はとても似合う。
流れ星が見えた、だとかあれは何座だ、と好き勝手口にし、ワイワイ騒ぐ。ライラが星型のグミを取り出して、口にするのを見て、みんなで大笑いした。
「私、ホグワーツに来れてよかった！！こんなに素敵な夜空今まで見たことなかった」
リリーが頬を紅潮させて幸せそうにそう口にした。
ここに来てまだ時間は経っていないし、何気なく口にした一言だったのだろうけど、何だか心に染みて切なくなった。
でも何か、返してあげたくて、
「本当、素敵」
そう目を細めてAも笑った。
満足そうに星を眺めるみんなを後ろから眺めていたゾーイが「明日もあるから寝ましょうね」と一声かけて、みんなベットに潜り込んだ。
ランプの灯りをフッと一息で消し、数分前まで騒がしかった部屋に静寂が訪れる。
疲れた体をそのベットに沈みこませれば、ドッと力が抜けてあっという間にスヤスヤと寝息をたて始めた。
それとは反対になかなか寝付けないAはギシッと音を立ててしまわないように起きて、もう一度夜空を眺めてみた。キラリッと音が立ったように星が光って流れた。
「流れ星…」
「愛称」
フィガロの声。
「元気？ちゃんと声が届いてるかしら？
私が発明した遠隔魔法よ。こちらから声が聞けないのが難点ね」
フィガロ、フィガロ、
久しぶりに聞いた声に胸が熱くなる。
元気、私は元気よ。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
