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入店してきた男の子が、自分に合う杖を見つけて興奮状態になっていたAと目があった。
顔に引っ掻いたようなかすり傷がいくつか付いている。何処かで転んだのだろうか、猫にやられたのだろうか。
優しそうな緑色の目をした少し背の高い男の子。
店に入ると、楽しげな声が聞こえ、嬉しそうにはしゃいで頬を赤く染めた、白色に近いシルバーブロンドの女の子と目が合った。
僕と目が合うと、驚いたようにして、目を逸らしてしまった。僕と同じできっと人と話すのが苦手なんだろう。
薄暗がりでもキラキラ輝く碧色の瞳が特徴的で可愛らしかった。
オリバンダーさんが、杖を綺麗に拭いてくれている間に店に入ってきたこの男の子もきっと今年、入学する予定なのだろう。
咄嗟に目を逸らしてしまったけど、きっともうすぐ同じ学び舎で学ぶ大切な仲間となるのだろう。
「ありがとう、オリバンダーさん」
一生大切に使うわ、と一言添えると嬉しそうに笑って、お嬢さんと杖はとても相性が良い、大事にな、とアドバイスをくれた。
背の高い優しそうな男の子の後ろには、温和で優しげな両親がいて、少し羨ましく思った。
「イアン」
床で退屈そうにしていたイアンを抱き上げる。
いずれ会うことにはなるのだろうと思い、軽く会釈をし、店を後にした。
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猫らしき黒い毛並みの動物を両手で抱き上げて、女の子は行ってしまった。僕に会釈をしてくれたが、咄嗟のことに僕は反応出来なかった。
でも、きっとまたホグワーツで会うことになるだろう。
こんな僕だけど、話して、仲良くなれたら嬉しいな。
女の子の出ていった方を無意識に目で追いかけていると、
「……マス？、リーマス！」
父さんに呼ばれてようやく我に返った。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
