叶わない57 ページ24
キヨ 「そんなにハイスペックじゃ無くて良いんだろ？」
『うーん。そうだね、YouTuberさんとかが使うみたいなのじゃなくても良いかな』
キヨ 「それもそれでむずいなぁ」
大型の電器屋さんでパソコンを物色する。
色んな種類があって、やっぱり1人で来なくてよかったぁ…
隣にいるキヨ兄をふっと盗み見る。
何だか自分の事みたいに真剣に悩んでくれてて、嬉しくなる。それに、どんな仕草をしても絵になるキヨ兄は見ていて飽きないし、私が独占してていいのか心配になる。
キヨ 「何だよ。お前もちゃんと見ろよ、俺だけに任せようとしてねぇか？」
『う。…すみません』
キヨ兄にそんなことを言われたので、私も真剣に探そうかと考え、新商品のコーナーに行く。
『お、これ押しやすい〜音も良い〜』
ふふふ、と笑いながら横へ横へと移動してキーボードだけを押して回る。すると、
キヨ 「こら、何してんだA」
ぽん、と頭に手を置かれ、後ろから顔を覗き込まれる。
『わっ！』
思わず声を上げると、キヨ兄がぶっと吹き出して笑った。
『…キヨ兄が、真剣に見ろって言うから見てるんじゃん』
キヨ 「キーボード押して回んのが真剣に見てるってことなのか？」
馬鹿だなぁ、とからっと笑ったキヨ兄が凄く魅力的で、数秒間見とれてしまう。
また、何見てんのと言われるのを避けるため一瞬で我に返り、キヨ兄に話し掛ける。
『今のパソコン押しやすさとかも違うんだね。ね、ね、これ押してみて！』
キヨ兄の袖をくいくいと引っ張って、とあるパソコンを指差すと、んー？とキヨ兄が私に顔を近づけた。
見事な返り討ちをくらって、頭の中がパニックになっていると、私にトドメを刺すようにキヨ兄が動いた。
キヨ 「お、ほんとじゃん。押しやすいな」
なんと、キヨ兄は私を腕の中へ囲って両手でキーボードの試し打ちをしたのだ。
『ちょ、キヨに…！』
キヨ 「んはは、お前ちっちゃいな」
くるくると変わるキヨ兄の表情とその笑顔にやられて、私の頭はもう働かなくなっているし、キヨ兄と顔を合わせる形で囲われているから真っ赤な顔もバレバレ。
キヨ 「何、照れてんの？」
今度はいたずらじみた笑顔。
もう、あれこれ追い付かない。
『…もう、ばか』
私ばっかりドキドキして。
惚れ直してる。
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蘇澳(プロフ) - りぃ@l」ω=さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても励みになりました^^*更新頑張りますのでこれからも末永くよろしくお願いします！ (2020年3月2日 21時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@l」ω=(プロフ) - 一気に読ませていただきました！すっごく面白いですー！キヨさんのこと、もっと好きになっちゃった…笑これからも投稿楽しみにしてますね！早く続き読みたいー (2020年3月2日 21時) (レス) id: b3c6beb7e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - しまちゃんさん» コメントありがとうございます！いつも皆さんに楽しんでもらえているか心配だったので良かったです！更新は変わらず遅いかと思いますが定期的に行うようにしますので、これからもよろしくお願いします！いつも読んでいただいてありがとうございます！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
しまちゃん(プロフ) - 初めて感想失礼します！楽しく読ませて頂いてます！次どんな展開になるのか楽しみで毎度読むのにワクワクしてます！待ち遠しくて最初から何回か読み返したりしました、、！ご無理のないよう、素敵な小説更新するの楽しみにしてます！ (2020年2月29日 20時) (レス) id: d2a5bc168d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2020年2月13日 20時
