可愛い妹11 ページ3
最近、いや、Aが俺の家を出てってから、こいつ何か隠し事してんなって思ってた。
俺の看病して帰ってく時も、そんなに覚えてねぇけどすげぇ暗い顔して帰ったのは覚えてたから。
俺の顔見てため息ついてるぐらいだから、俺絡みだろ。
でも俺としては何も身に覚えが無いから、Aに聞くしかねぇ。
『なぁA、最近俺に隠し事してんだろ』
低い声で、脅し気味に聞いてみる。
あからさまに肩を震わせたAは、俯いてグラスを机に置いた。
A 「…特に、何も…」
いや、どう見ても嘘だろ。見え見えだわ。
すると、奴はぱっと顔を上げてへらっと微笑んだ。
A 「ほんとだよ。…そ、そう！この部屋に男の人上げたの初めてだから、少し恥ずかしいだけ…」
は。嘘だろ、そういや俺、普通にAの部屋入ってた…
『…っ、そういうことは先に言えよ……。じゃあ早めに帰るわ』
俺が慌ててそう言うと、Aは余計慌てて、
A 「だ、駄目！……久し振りにキヨ兄とお話出来るんだもん…早めに帰られると困る…」
駄目って、お前……可愛いかよ…
A 「…それに、キヨ兄はお兄ちゃんだし…別に家に上げても、ね〜」
は？
なんでか分かんねぇけど、Aのその言葉で胸がもやっとした。
昔は、そう言われんのが嬉しかったのに。
A 「……キヨ兄？」
『…ん、あぁなに？』
何とか笑顔を作って返し、しんとしたこの空気を変えたくて、よくある質問をAにした。
けど、その質問のせいで余計変な気持ちになるなんて。
『…そーいやお前、大学はどうなの？好きな人はいんのか？』
どうせAのことだ、照れながら怒って“いない！”なんて言うんだろうなと思ってた。だからへらへら笑いながら言ったのに。
照れながら俯いたのは思った通りだった。けど、
A 「…いるよ。好きな人」
か細い声でそう言ったAの言葉に、笑顔が引き攣った。
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蘇澳(プロフ) - りぃ@l」ω=さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても励みになりました^^*更新頑張りますのでこれからも末永くよろしくお願いします！ (2020年3月2日 21時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@l」ω=(プロフ) - 一気に読ませていただきました！すっごく面白いですー！キヨさんのこと、もっと好きになっちゃった…笑これからも投稿楽しみにしてますね！早く続き読みたいー (2020年3月2日 21時) (レス) id: b3c6beb7e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - しまちゃんさん» コメントありがとうございます！いつも皆さんに楽しんでもらえているか心配だったので良かったです！更新は変わらず遅いかと思いますが定期的に行うようにしますので、これからもよろしくお願いします！いつも読んでいただいてありがとうございます！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
しまちゃん(プロフ) - 初めて感想失礼します！楽しく読ませて頂いてます！次どんな展開になるのか楽しみで毎度読むのにワクワクしてます！待ち遠しくて最初から何回か読み返したりしました、、！ご無理のないよう、素敵な小説更新するの楽しみにしてます！ (2020年2月29日 20時) (レス) id: d2a5bc168d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2020年2月13日 20時
