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叶わない6 ページ7

宴会も終わりすこしずつ親戚たちが寝静まっていく頃、リビングには私とお母さん、そしてキヨ兄だけが残っていた。

キヨ兄とお母さんの手にはお酒、私はお茶という飲み物で会話を弾ませていた。


キヨ 「そういやA、お前高校卒業したら何になんの?」

お酒で少し赤くなった頬と、弾んだ声に目のやり場を失いながらも、


『東京の、美容系大学に通う。もう内定は貰ってて』


キヨ 「何、お前もこっち来んの?……楽しいじゃん!」


あぁもう絶対に酔ってる、と思いながら頷き話を進めていた。

母 「でもね、母親としては娘に一人暮らしさせるのは少し不安なところがあるのよね…増してや都会だし…」


キヨ 「そうっすよねぇ、俺も結構反対されましたもん」


うん、それは凄くお母さんが心配してて、かなり話し合った。でもいつも解決策が出る前にお母さんが期限を損ねて寝てしまう。


母 「まず東京にも数回しか行ってないからAもわかってないと思うのよね。それがすごく心配」


そう、私もそれ一番心配。迷ったらアパートまで帰れる自信ない。


キヨ 「そしたら、俺が連れてってやろうかA。何なら部屋決まるまで俺の家いてもいいし」

キヨ兄のその言葉に身を乗り出し、いいの!?と問う。


キヨ 「お前と、典子おばさんが良いって言うならいいぜ?でも何で美容大学に行きたいんだ?」


あ、それ…聞かれると少し恥ずかしいな……
引かないでくれるかな……


『…お母さんがしてた美容師、かっこいいと思ってなりたかったからと、あと…』


キヨ 「あと?」


『…キヨ兄の髪、切ってあげたり染めてあげたりしたかったから……』

どんな反応されるのか怖くて俯きながらそう言うと、


キヨ 「お前ってやつは……」

急に低くなったキヨ兄の声。やっぱり引いたよね…!?


キヨ 「ほんっとに可愛いなぁ…!」

けたけたと笑いながら私の頭を撫でたキヨ兄を見て、そっちか良かった、と安堵する。


キヨ 「よし、お前が美容師んなったら俺が一番最初の客になってやる!応援してっぞ、A」


口角を上げて微笑したキヨ兄に言われたその言葉は、他の誰に言われるより嬉しくて、「うん!頑張る!」と元気よく答えていた。


母 「キヨくんが一緒なら心配は無いし、お言葉に甘えてしばらく住まわせてもらったら?」


という長年(笑)の問題が即解決され、キヨ兄が帰る時に一度下見をしに行こうと言う話で纏まった。


急な進展に、私は戸惑うばかりだった。

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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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